円覚寺の至宝展を鑑賞した後、ミュージアムショップへ向かおうとしたら館内放送で14:00から法話&座談会があるとのアナウンスがあった。
法話が行われるレクチャールームへと向かうと、会場には所狭しと椅子が並べられていて、ほぼ満席状態だったけれども、運よく椅子に座ることが出来た。
~日日是好日~
と書かれた法話資料をいただく。
法話は禅宗に相応しい碧巌録からの文章や、鴨長明、白隠禅師の言葉などを元に進められた。
こういう法話に参加出来たことも、一つの縁なのだろう。最近頭でっかちになっていた身にとって、一つ一つの言葉が自分に向けられて話されているような気になってしまった。
そして、最後にお話された作者不明の方の文章がとても心に残った。
わたしのいのちは
あとどのくらい残されているのだろう
ふとそう思ったら
1分1秒がたまらなく愛おしくて
一日たりとも無駄にしたくない
生きることへの意欲が出た
もっともっと生きたかったと
悔いを残さないように一日一日を大切に
~円覚寺の至宝 ワークショップ 法話資料より引用
言葉で理解するという事よりも、まず実践。
泳げるようになりたいと幾つもの本を読み漁っても、泳ぐことの知識は得られるけれども、実際には水に入っていないので、当然泳ぐことはできない。
仏教の教えも、知る事は大切だけれども、それを普段の生活に如何に生かすか?と言う事が重要なのだろう。
今回は禅の教え、悩む時は悩む、苦しむ時は苦しむ、そういった心を養うための知識を得た。
それをいかに実生活に落とし込んでいくのか、ということが今の私の課題なのだろうと痛感した法話だった。
そして、円覚寺の至宝展での限定御朱印がいただけるということだったので、こちらも頂戴した。
三井記念美術館出開帳記念 円覚寺開山仏光国師 特別御朱印
「円覚寺の至宝展」では美術館で展示物を見学するだけでは無く、坐禅や法話なども体験出来、非常に有意義な時間をいただけたことに感謝するばかりだ。
またお坊さんとの座談会でも円覚寺について教えていただけたこともあり、円覚寺と言うお寺、そして禅についても改めて学んでいかなければならないということを再認識させられた。
今、猛烈に鎌倉に行きたくなっている自分が居る。