孤独を学べ~比叡山・黒谷青龍寺にお伺いしました

京阪電車を利用して坂本比叡山口に到着。

そしてケーブル坂本駅へ徒歩で移動。

坂本の石積みの街並みの美しさは、歩いているだけで癒されます。

そしてケーブルに乗車して

比叡山延暦寺に到着。

この日は「比叡山 International Trail Run 」というものが開催されていて、いつもの比叡山延暦寺とは違ってランナーの方で溢れかえっていた。

来る日を間違えてしまったような気になりつつも、諸堂にお参りさせていただき

バスに乗って下車したのは、峰道というバス停。

このバス停で下車するのは初めてだったので、いつもはバスの車内から見ていた伝教大師尊像を初めて間近で見る事が出来た。

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伝教大師尊像

今回何故峰道のバス停で下車したかと言えば、以前よりお伺いしてみたい場所があったから。

それは黒谷青龍寺。

黒谷青龍寺と言うのは、開基が元三大師様、そして法然様が修行された土地ということもあって、一度はお伺いしてみたい場所だった。

開基は天台座主良源(慈恵大師、通称元三大師)と伝える。

久安6年(1150年)法然が18歳のとき、青龍寺の叡空の門に入った。叡空は彼を「法然房源空」と名づけた。法然は承安5年(1175年)43歳のとき浄土宗開宗に至るまで、そこを経典の探求の地とした。

織田信長の比叡山焼き討ち元亀2年(1571年)により、法然房の建物は燒失した。当時法然の墓もあったという。現在ここには一切経を納める報恩蔵がある。この霊蹟は比叡山延暦寺の好意で、浄土宗総本山知恩院が、昭和42年(1967年)青少年修練道場として再興した。若い世代に念仏信仰を伝えており、浄土宗系の高校などが使用している。

Wikiより引用

心躍らせて青龍寺へと向かうと、

この案内版の近くに「本日は閉門しております」との案内が貼ってあった。

けれども、どういった所なのかということをこの目で確認したかったので、そのまま向かうことにした。

参道入口から下って行くような格好で歩いて行く。

峰道のバス停からは30分程度のかかるということで、ある程度の距離は想像していたのだけれども、ひたすら下って行くことは、即ち、帰りはこの坂を登って行かなければならないのか、と気付いた。

一体どこまで下れば、青龍寺に辿り着くのだろうと思いながら歩く。

時折トレイルランのランナーの方が私の横をすり抜けて、駈け下りて行く姿を見て、一種の安堵を感じてしまった程、目的の地は見えず。

しばらく歩いていたら、石仏を多く目にするようになり、青龍寺へと続く石段が見えた。

近くには真盛上人様の供養塔があり

こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。

そして、ここからが青龍寺へと続く石段なのだけれども、ここの勾配は尋常では無い位に急なものだったので一瞬ひるんでしまった程だった。しかしながら、引き返してはここまで来た意味が無いと思い、下って行った。

そして、ようやく黒谷 青龍寺に到着。

黒谷青龍寺

閉門だということで勿論入れなかった。

けれども、こんなに深い谷にある地で、25年間も修行されていたのかと思うと、ひたすら頭の下がる思いしか抱けなかった。

作家の伊集院静さんが書いた2012年のサントリー成人式新聞広告に「孤独を学べ」というものがある。

自分は何のために生まれてきたか。自分はどんな人になりたいか。

それを考えることだ。

考えること、その答えを探すことには不可欠なものがひとつある。

それは一人で考え、一人で歩き、一人で悩むことだ。

孤独を学べ。孤独を知ることは、他人を知ることだ。

人間はお金のために生きているのではない。

人生は出世したり贅沢をするのが目的ではない。

生きる真理を見つけることだ。社会の真実を見る人になることだ。

そうして何より明るくて、溌剌とした人になろうじゃないか。

明るい人って、見ていて気持ちがいいじゃないか。

この地で、この文章をふと思い出した。

法然様も25年もの長きに渡って俗世と関わりを断ち切った生活をこちらで送り、そして民衆を救うべく、比叡山を下りられお念仏を広めていった。

孤独が教えてくれるもの、

そんなことをこの地で考えてしまった。

今回黒谷青龍寺でのお参りは叶わなかったけれども、やはり聖地と言われる土地にお伺いするだけでも気付きというものは十分与えられる。

その恩恵に感謝しながら、急勾配の石段を登って行った。

この石段を登っている最中、トレイルランのランナーの方とすれ違ったのだけれども、私に対して「頑張って下さいねー」と明るくお声掛けいただいたランナーの方もいらっしゃって、比叡山をくまなく走り回っている方が大変なのに、と思うと、そのお気持ちだけで感謝の気持ちで一杯になった。

どんな時も、人のことを思える人間でありなさい、と言うメッセージだったのかも知れない。

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