極楽から降り注いできた金色の雫〜善光寺で先祖供養

善光寺に到着。

香炉から出ている煙がなんとなく龍のような姿に見えるのは気のせいかしら。

善光寺にお参りするのならば先祖供養をお願いしなくてはならないと思っていた&11時からの法要に参列したかった。

法要に参列するためには、法要開始時間の30分前までに山門北法要受付窓口にて申込をしなくてはならなかったので、ギリギリ間に合って一安心。

この日は安産祈願も行われる日ということもあってか、法要受付窓口には平日にも関わらず行列が出来ていた。

11時からの法要までの間、しばし境内を回る。

経蔵

鐘楼

木造地蔵菩薩立像

東日本大震災で失われた約2万人の尊い命の追悼と被災地の復興を願うため、善光寺では震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の名勝・高田松原の松を用いて親二体と子二体の「おやこ地蔵」を作ったということ。

ここにいらっしゃるお地蔵様は親地蔵のうちの一体で、他の三体は陸前高田市の普門寺境内にいらっしゃるということ。

*こちらの記事が詳しいです
https://takanavi.org/spot/【史跡】普門寺/

6月下旬は紫陽花が見頃

善子さんと光子さんもお元気そうで

忠霊殿

ぐるりと一周したところで、本堂に入る

本堂の中は少し薄暗く、それは堂内にいらっしゃる金色の仏様の美しさを引き出すような格好となっている。

それはまるでこの世でありながらも、この世でない世界に来たような感覚。

法要には15分前までに本堂内陣に行けば良いと言う事だったので、先にお戒壇巡りをすることにした。

善通寺で戒壇巡りして以来だなぁと思いながらも真っ暗な中歩みを進める。

以前は戒壇巡りをすると生まれてくるまでの間の葛藤のようなものを感じたけれども、今回は別のことを感じた。

もし自分のご先祖様の中で暗闇で彷徨っている方がいらっしゃるとしたら、残された子孫や縁のある者が故人にかわって善行を施し、その善行を彷徨っている方に施していただけるように仏様にお願いする必要があるのではないだろうか?とか、毎日故人を思い仏壇に蝋燭を灯すということは、あの世から見たらとてつもない光を放っているのではないかと。

戒壇巡りを終え、法要に参列する目印として渡された輪袈裟をかけて内陣の集合場所に行くと、係の方が法要について説明をしていた。

通常法要は10分程度なのだけれども、この日は最初の5分程度お坊様のための法要があり、その5分の法要が終わった後に法要参列者は内々陣に入ることができるということだった。

11時になり法要が始まる。

20名を超えるお坊様が内々陣にお出ましになり、荘厳な雰囲気の中お経が読み上げられる。そして5分程してお坊様の法要が終わった後、法要参列者は内々陣にお入り下さいと案内を受け、内々陣に入りお坊様に囲まれるような位置に着座した。

その後法要が始まったのだけれども、お坊様の読経が左右後方からサラウンドのように響き渡り、そして瑠璃壇に架けられている龍の戸帳が上がった瞬間、涙がとりとめともなく溢れてきたと同時に、目には見えないのだけれども金色の雫のようなものが降り注いでいるのを感じた。

戸帳が開かれるその一時は、堂内と極楽が繋がるときと言われているそうだけれども、私が感じた金色の雫は極楽から降り注いできたものなのだろうか。

法要終了後、おしるしをいただき本堂を後にした。

戸隠行きのバスの時間が迫っていたので、慌てて善光寺授与品処でお線香等をいただいて

歴代回向柱納所

爪彫如来様にお参りしたのち、

本堂から一番近い戸隠行きのバス停に向かった。

内心、やっぱり善光寺半日は時間が少なすぎたと思いつつ。

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