七曲がり経由で下山。
川沿いを歩いていたら、趣のある橋に差し掛かった。
安居橋
石清水八幡宮の神事である石清水八幡宮の石清水祭(放生会)の舞台として親しまれている橋だそう。
山沿いを見ると、ニノ鳥居があり
ケーブルカーも良かったのだけれども、こちらから歩いて御社殿にお伺いした方が良かったのかしらん?という思いが頭をよぎった。
頼朝公ゆかりの松
また石清水八幡宮にお伺い際には、徒歩で御本殿にお伺いしてみようと思いながら歩いていたら、良い雰囲気の神社が御鎮座されていることに気付く。
高良神社
新緑の爽やかさに相応しい、すっきりとした雰囲気の良い神社。
思わず引き寄せられるようにお伺いする。
狛犬さん達にもご挨拶させていただき
境内にお邪魔させて頂いた。
御祭神は高良玉垂命(武内宿禰)。
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
境内は狭いながら、とても良い雰囲気が漂っている。
境内にある御神木のタブの木を写真に収めさせていただくと、これまた何とも不思議なカンジでして。
高良神社と言えば、徒然草に登場する神社として有名だということを後々知った。
昔々、ある仁和寺の法師が石清水八幡宮へ参拝に訪れた際に、高良神社や当時あった極楽寺を石清水八幡宮の御本殿と勘違いして、御本殿にお参りせずに帰ってしまった、というお話。
徒然草第52段(口語訳)
仁和寺にいる僧が、年を取るまで石清水八幡宮に参詣したことがなかったので、残念に思って、ある時思い立って、ただ一人歩いて参詣した。極楽寺・高良明神などを拝んで、これで終わりと思い込んで帰ってきた。
さて、知り合いに会って、「長年思っていたことを、果たしました。聞きしにまさって、尊くあられましたよ。それにしても、参詣する人が皆、山に登っているのは、何事があるのでしょう。興味はございましたが、神へお参りするこそ目的と思って、山までは見ませんでした」と言ったという。
少しのことにも、その道に通じ導いてくれる人は欲しいものである。
この話の教訓は、何事にも先達の教えを乞うことの重要さ、なのだろうけれども、この話を知った時に、こちらが御本殿だと勘違いしてしまったということに何故か納得してしまった。
私的には、それ位、良い雰囲気の神社だったと感じたものでして。
高良神社でお参りをした後、歩いていくと頓宮殿に辿り着いた。
頓宮殿
宇佐神宮でも感じたのだけれども、八幡様が御鎮座されている神社にお伺いすると神仏習合というものを強く意識せざるを得ない。
筒井
八幡様。
私には分からないことが多い神様だけれども、それが故に惹きつけられてしまうものがある。
今回石清水八幡宮にお伺いさせていただいたことも偶然ではないのだろう、とだけ思えた。