幽玄の地~高尾山薬王院への道

新宿から1時間程度で行けるのだけれども、その気軽さ故に何時お伺いしても人が沢山居るので、多くの人が居る場所が苦手な私としては、なかなかと行こうという気が起こらない場所だったりするのが高尾山(いいところなんですけどね)

けれども先週、思うところあり、昼前に自宅を出て高尾山に行ってみた。

この日はGWが始まる前日で雨という天候もあったせいか、高尾山口駅に到着しても人の姿はまばらで、こんなに人の姿が見えない高尾山というのは初めてだった。

この日は登山ではなく、ケーブルカーを利用。

高尾山のケーブルカー、久しぶりだなぁと思いケーブルカーに乗車すると、乗客がまさかの自分一人だけ。

その光景はまるで別の世界へと向かう乗り物に乗ったような気分だ、と思いながら、窓の外を眺めつつ乗車していたら、前につんのめりそうになった。高尾山のケーブルカーは日本一の急勾配だったということを久方ぶりに乗車して思い出した。

ケーブルカーを降車して、下界を見渡すと霧に覆われて何も見えない状態。

ますます別の世界に来てしまったような気になってしまった。

いつもは観光客で混み合っている、天狗焼きの売店もこの状態。

一つ天狗焼きを購入して食すも、売店の人以外、誰も居ない光景に戸惑いを隠せず。

*ちなみに天狗焼き、美味しいのでおすすめです。

そして薬王院へと向かうも

時折ハイカーと思われる方々にすれ違う程度で、ほとんど人が居ない。

薬王院へ向かう道は霧に覆われ、その様は本来の高尾山の姿ではないかと思われる幽玄な雰囲気に包まれていた。

浄心門に差し掛かると、その幽玄さは一層増し

こちらが霊山だということがありありと感じ取れた。

まずは役行者様に再びこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。

薬王院と言えば、飯縄大権現様。

飯縄大権現様は歓喜天様、荼吉尼天様、宇賀神様、弁財天様、迦楼羅天様が合体されたものだと言う。

昔神様や仏様のこと、何にも知らなかった頃から高尾山には行っていた訳だけれども、なんとも凄いところだったということを、今更ながら実感する訳でして。

男坂を登り、薬王院へと向かう。

山門に到着しても、誰も居ない。

山門手前にある俊源大徳像。

俊源大徳様は、高尾山中興の祖と言われ、京都の醍醐寺から高尾山に入山、そして飯縄大権現を感得され霊異をもって中興の偉業を成し遂げたお方。

そのお方にご挨拶させていただき、山門を潜った。

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