心が疲れたので、薬師寺東京別院にお写経へお伺いしました

ブログには決して書かないと決めたところは、関西にあるので、しょっちゅうお参りに行くことが出来ない。けれども、先日そちらにお伺いした際には、あちこちの神社仏閣にお参りするのは控えるべきだと、とある方より助言をいただいた。

しかしながら、東京での生活と言うのはナカナカ大変でして、最近は心身共に弱っているような状況だった為、自宅にお祀りしている神仏に事情を説明したら、お許しが出たので、今日は久しぶりに神社仏閣巡りに出た。

お伺いしたい神社仏閣は沢山あるのだけれども、ずっと心の片隅で気になっていたのは、去年のGWに薬師寺にお伺いした際に、時間が無くて写経が出来なかったことだった。

その時のブログにも書いているけれど

法話を拝聴した後、食堂で食堂御本尊「阿弥陀三尊浄土図」を拝観させていただき、玄奘三蔵院伽藍へと向かった。 玄奘三蔵院伽...

薬師寺は素敵なところだった。

出来れば御写経もしたかったけれども、この後、もう一箇所お伺いしたいところがあったので、御写経は出来なかった。

またお伺いするか、薬師寺東京別院にお伺いするなりして、是非とも薬師寺で御写経をさせていただこうと思った。

と、ずっと薬師寺でお写経をしたいと思っていたので、今回久々の神社仏閣巡りは、薬師寺東京別院からスタートすることにした。

五反田駅から徒歩7分程度のところに、薬師寺東京別院はある。

薬師寺東京別院のある五反田の池田山と言えば、都内でも有名な高級住宅街と言われる場所で、五反田駅からちょっと歩くだけで、駅前の喧噪とは縁遠い優雅な雰囲気が漂っていた。

薬師寺東京別院のHPの案内通りに歩いていくと

薬師寺東京別院に到着した。

薬師寺 東京別院

こちらは元々御家流香道を極めた故山本霞月氏の旧宅だということで、お寺とは思えない外観に入ることを躊躇してしまった。

中に入ると

好胤和上像があり、思わず手を合わせてしまった。

そして、お写経等は2階にお上り下さいとの案内があったので、2階へ向かう。

受付でお写経の申し込みをした後に、お抹茶の御接待を受ける。

そして薬師寺東京別院でのお写経が初めてだということもあり、僧侶の方よりお写経の心得や手順などのレクチャーを受けた後、写経会場へと入る。

写経会場には薬師寺本山からお遷えした本尊薬師如来様を中心に、日光菩薩様、月光菩薩様のお姿があり、これらの仏様の前でお写経出来るというのは、なんと贅沢な時間を過ごせるのだろうと思ってしまった。

仏様のお姿が良く見える場所に座り、お写経を始める。

こちらのお写経は、筆ペンなどは用意されておらず、墨も自分で擦るところから修行ということで、丁寧に墨を擦る。そして写経用紙に筆をしたためて行く訳なのだけれども、久しぶりの写経ということで、自分でも呆れる位に上手く書けない。

これが今の自分なのだろうと思いつつ、上手く書けないことでしょげるよりも、一つ一つの文字を丁寧に書くことが大切だと言い聞かせ、一心不乱に写経していた。

数分経過したところで、先ほどお写経の手順などをレクチャーして下さった僧侶の方が写経会場に入ってきた。

お彼岸の中日ということもあり、お時間のある方は一緒に般若心経を唱えて下さいということで薬師如来様への法要が始まった。

座席に置かれていた経本通りにお経をあげていく。

お写経のみだと思っていた身としては、こういう機会がもたらされたことも神仏の恩恵だと感じつつ、薬師如来様のお姿を拝見すると、お喜びになっているかのような柔和なお顔になっていくのが印象的だった。

そして僧侶の方に合わせて、薬師如来様の御真言を唱えると、自分の中で何かが吹き飛んだような気がした。

漫画の中の話で恐縮なのだけれども、『密教僧 秋月慈童の秘儀 霊験修法曼荼羅 1 (HONKOWAコミックス)』の中には、薬師寺についてこんな風に描かれていて

これは、多分本当なのだろうと、ありありと実感した訳なのでした。

薬師如来様への法要も終わり、再び写経に取り組む。

写経というのは、一つ一つの言葉を丁寧に書いていると最終的には芸術品と思える位の美しさに仕上がるもので、逆に言えば、一つ一つの言葉をおろそかに書いていると、それなりの仕上がりにしかならない。

まるで人生と同じようなものだ、と思いながら書き上げた写経を薬師如来様に納め、今回このような機会を頂戴できたことへの感謝の気持ちでお参りさせていただいた。

そして写経を終え、御朱印を頂戴した。

御朱印を書いて下さったのも、先ほどの僧侶の方で、書き上がった御朱印を渡された時「またお参りに来てくださいね」と優しいお言葉をかけていただいた。

私もまた、こちらには是非ともお写経がてら、お参りさせていただきたいと思う。

都心にありながら、これまでの静けさと信仰心に溢れている寺院があったことへの驚きと同時に、また、奈良の薬師寺にもお参りにお伺いしたい気分で一杯になった。

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