薬師寺東京別院を後にして、JR五反田駅方面へと戻ろうかと思ったら、なんとなく神社の雰囲気が漂ってきたので、そちらの方面を歩いていたら、近代的なビルの脇にあるのがそぐわないと思える程、とても立派な鳥居を発見した。
それが雉子神社だった。
雉子神社
五反田にこういう神社があるとは知らなかったので、案内版を見ると
御祭神は日本武尊、 天手力雄命、大山祗命。
御由緒については東京都神社庁のHPによると
御社号は古くは荏原宮と云い、文明年中には大鳥明神、山神の社とも称す。慶長年間に徳川三代将軍家光公がこの地に鷹狩りに来られた時、一羽の白雉がこの社地に飛び入ったのを追って社前に詣でられ、まことに奇瑞であると、「以後雉子宮と称すべし」とのお言葉があってから、神威愈々赫々として江戸社寺名所にその名を連ねた。
~東京都神社庁 HPより引用
ということだった。
大きなイチョウの木が、その年代の深さを表しているのに対して、神社が御鎮座されているのがビルの中というのが、都会にある神社というものを象徴しているような気になった。
鳥居を潜り狛犬さん達にご挨拶させていただいて
石段を登っていくと
手水舎も近代的な造りで、カラスよけがガラスの引き戸というモダンさ。
そして手水で清めた後に本殿にお参りさせていただいた。
表向きの近代的な造りとは違って、お参りさせていただくと、如何にこちらの神社が地元の方に慕われているのか、ということがありありと想像できる位に祈りの力というものを感じることが出来た。
境内に置かれていたお御輿もどことなくゴージャス感を感じたのだけれども、そのゴージャス感って実はこちらから発せられているんじゃないのかしらん?と思ったのは境内社の三柱神社だった。
境内社 三柱神社
この幟の数からして、その御神徳は容易に想像出来たのだけれども
御祭神について書かれた紙を見て納得している自分が居た。
そしてこちらにお招きいただいたことに感謝して、お参りさせていただいた。
ビルの中に御鎮座する神社というのは数多くお伺いしてきた訳だけれども、その中でもこちらは何故かビルの中にあるにも関わらず、とてもスッキリとした印象を受けた。
御朱印いただこうかな?と思ったけれども、お守り等受付のところには誰もいないカンジだったので、御朱印をいただくことは諦めて、代わりにと言ってはなんだけれども、近くにスタンプがあったので、そのスタンプを押してみた。
やはり神社仏閣巡りは楽しい。
楽しいと言うと語弊があるのかも知れないけれども、こうやってなじみのない場所を歩いてみて初めて存在を知る神社に出会えたり、その御神気に触れるだけで、心が躍るような気持ちになれる。
久方ぶりに神社仏閣巡りをして、この気持ちを思い出せたことって、実は私が敬っている神仏からのメッセージで、「断ってみなければ分からない有難さ」を体験させる為の出来事だったんじゃないかな?と思ってみたりもする訳なのでした。