<むかしの話~沖縄に行ったときのこと#3 の続きです>
久高島3日目。
昨晩、ある人から(←先生に紹介してもらった人ではない、別の人)これから先について、神様に聞いて頂く、ということをしてもらった。その答えは「自分で考えなさい、と言っている」ということだった。
その答えが欲しくて、ここに来たのに、と、その夜は全然眠れなかった。
そのまま朝になったので、朝日を一人で見に行った。
まだ暗い中、外に出て、海まで行く。
次第に明るくなってくる。
私は浜辺に座り込み、ずっと、ずっと、ずっと考えていた。
ずっと、ずっと、ずっと考えていた。「私は何がしたいのか?」ということを。
自分で考えるということ無く、誰かにこうしろ、と言われたまま、生きてきた。
新卒で入社した会社だって、世間では一流企業と呼ばれる会社だったけれど、自分自身の中では「このまま一生ここで終わりたくない」と思った。あの会社に入ることで、世間的には「しっかりした人」だと思われる、そこに帰属している自分が好きだっただけで、仕事自体は全然好きじゃなかった。
結局ストレスで最初の会社は辞めてしまったけれど、それ以降も自分自身が何をしたいのか?と、真剣に考えずに、世間的にイメージの良い職業を選択していった。外資系の秘書とかさ。外資系で働いていたのも、外資系で働く自分って素敵、という甚だしい勘違い。英語なんてホントは大嫌いなのに。
自分の人生を自分でコントロールしていると思っていたけれど、結局は世間のイメージに振り回されて、踊らされていただけだったんだよな。。。
そして、迷っていて、ココロに隙間が出来た時に、商業的なスピリチュアル、なんてものに出会ってしまって、自分にしっかりとした軸が無かったから、「こうすれば幸せになれます」という安直なものに縋り付いてしまったんだろう。
太陽が昇ってきた。
昇る太陽を見ていたら、自然と涙があふれ出てきた。
そして、分かった。
「私はヒーラーなんかになりたかったんじゃない」と。
そして、小さい頃から私にはやりたかったことがあったことを、やっと思い出した。
朝日を見たあと、朝の島内を歩いた。
宿に戻って簡単な朝食を済ませて、あとは一日、島内を回っていた。
郵便局もちゃんとあります(笑)
夜、同じ宿に泊まっていた人と話す。やはりこういうところに泊まりに来る人なので、そういうことが分かる人だった。昨日の昼間、顔を合わせたので、挨拶をしたのだけれど、その時のことを言われた。
「昨日会った時には、顔が真っ白でカオナシみたいだったのに、今日はちゃんと顔が見えるよ」と。
今朝、海岸で朝日を見て、自分が何をしたいのかが分かった、と伝えると、そうだよね、とその人は満足そうに頷いた。