近くの氏神様や近隣の神社に行くと、賽銭箱の近くにお札サイズの紙が置いてある。私、これ全国の神社で配布されているものだと思っていたのだけれど、よくよく紙を見ると「東京都神社庁」のクレジットが。だから他の都市の神社に伺っても、見ないんだーと思ってしまったわけで。
神社に参拝して、この紙を頂き、生命(いのち)の言葉を見ると、はっ、とさせられることは多々ある。
先月の言葉は
無理をするな 素直であれ
~種田山頭火~
だった。
裏面を見てみると
すべてがこの語句に尽きる、
この心構えさえ失わなければ、
人は人として十分に生きて
ゆける、と続く。
出典『道中記』
と書かれています。
この紙は、ある種お御籤と同じような機能を果たしているんだろうな、と思う。特に今月3月の生命の言葉は、平和ボケしていた自分にガツンと来たわけで。
国民一人びとりが被災した各地域の上に
これからも長く心を寄せ 被災者と共に
それぞれの地域の復興の道のりを
見守り続けていくことを心より願っています
今上陛下
2011年3月11日から3年経過しようとして、あの出来事から何も無かったように人々は生活しているように見えたりもする。けれども、一人一人、あの震災によって何らか人生は変化しているのだと思う。
私が、いわゆる「いかれたスピリチュアル」な人やヒーラーが大嫌いなのは、こういう震災に対して「浄化」とか言ってしまうところだったりする。確かに浄化なのかも知れないけれど、震災にあった人や、放射能の影響を心配している人たちに対して、面と向かってそんなこと言えるのか?と言いたい。
3.11の後は東京も少なからずパニック状態となった。水道水に放射能が含まれているという事で、小さなお子さんの居る家庭では水道水を飲ませないように、と区役所でミネラルウォーターが配布されるなど、普通の生活を送るだけでもセンシティブになっていた。
その後知り合ったヒーラーという人に、当時の事を話したら「喉のところにフィルターがあるイメージで、水道水を浄化すれば放射能も大丈夫」と抜かされて、「この人全然分かってない」と思った。そのくせ、私が喫煙者でお酒も飲むという事が分かったら「喫煙と飲酒は良くない」と言われたけれど、この人のロジックでいけば、タバコもお酒も喉のところにフィルターがあるイメージで浄化すればいいんじゃね?と思ったりした。
2012年も辰年で龍が暴れているから、地震に気を付けなくてはいけないとか、抜かしていたのを聞いて、はぁ?と思ったりした。本当に浄化されなければならないのは、この種の人々なんじゃないのか?っていつも思う。
今月の生命のことばは、今、自分が「生かされているということ」を改めて考えさせられました。
ちなみに浅草の鷲神社のHPで過去の生命の言葉を読む事が出来ます。