大師教会の授戒は30分程度で終了し、残された時間は約2時間。
猛ダッシュで壇上伽藍へ向かう。
けれども壇上伽藍に向かう前にどうしてもお参りしたい場所は智泉大徳廟だった。
哀れなる哉 哀れなる哉 また哀れなる哉
悲しい哉 悲しい哉 重ねて悲しい哉
この言葉は空海様の甥で、最初の弟子であった智泉様への、深い悲しみのおことばということで有名なのはご承知のとおりで。
4年ほど前、西明寺にお参りして依頼、ずっとこちらにはお参りにお伺いしなくてはと思っていたので感慨無量だった。
おかざき真里さんの『阿・吽』の智泉様。
根本大塔方面に進むと、御影堂前に人だかりがあり
この日は空海様が奥之院にご入定された旧暦3月21日・日頃からご加護を頂戴していることに感謝し、お大師様に報恩の誠を捧げる法会〜旧正御影供の日だった。
私が御影堂に到着したのは丁度法会が終了した時で、事前にきちんと調べておけば良かったと思うと同時に、この短い滞在時間の中で一瞬でも旧正御影供に触れられたことに感謝するしかなかった。
その場に居ただけなのだけれども、ありがたいことに御影堂にお供えされていたお餅をいただけた(本当にありがたい限りで、こちらのお餅は私だけではなく、私が日頃お世話になっている方にもお裾分けでお配りさせていただきました)
時間も限られていたので、根本大塔と金堂にお参りさせていただき
明神社や善女龍王社は遥拝という格好になってしまったけれど
また近いうちに必ず、きちんとお参りできるような気がした。