奥之院の一の橋前に一の橋案内所という高野山宿坊協会の案内所があり、そこでは諸堂共通内拝券というものが販売されていたので購入した。
高野山の金剛峯寺・霊宝館・大師教会(授戒)・大塔・金堂・徳川家霊台の6ケ所は拝観が有料で、高野山宿坊協会の案内所で販売されている『諸堂共通内拝券』を購入すれば、霊宝館を除く5ケ所の拝観料が¥2,500と割引されお得なのでおすすめです(各々拝観料をお支払いすると、金剛峯寺→¥1,000、大師教会(授戒)→¥1,000、大塔→¥500、金堂→¥500、徳川家霊台→¥200=合計¥3,200)
この時点で13:30くらいだったので、京都行きのバス(高野警察前16:17発)まで残された時間は約3時間。慌てて徒歩で大師教会を目指した。
途中、昔宿泊させていただいた成福院さま前を通過
今考えると何故あの時、高野山に3泊したのか分からないけれど(笑)とても良くしていただけたことはずっと記憶に残っている。
また機会があれば宿泊させていただきたい宿坊です。
途中かさ國さんで「銘菓みろく石」、森下商店総本舗さんでごまとうふをお土産で購入し、小走りで大師教会に向かうと13:50頃に到着。14:00からのお授戒にギリギリセーフで受け付けていただけた。
昔お授戒を受けたことはあったけれども、今回も時間があれば受けたいと思っていた。
集合場所で待っていたら14時前にお坊様がお見えになり、授戒堂に案内して下さった。真っ暗なお堂の中で待っていると阿闍梨様がお見えになり、菩薩十善戒をお授けいただけた。
阿闍梨様より法話を賜ったのだけれども、その内容は先ほどの奥之院の一の橋でお伺いした関西のおじさまのお話と酷似していた。
法話の内容はお大師様の
心暗きときはすなわち遇うところことごとく禍なり、
眼明らかなれば途に触れて皆宝なり
(性霊集巻第八 招提寺噠嚫文)
に基づいた内容だったのだけれども、先ほどの関西のおじさまのお話、そしてお授戒の阿闍梨様の法話の内容があまりにも酷似しており、これは空海様のお諭しなのでは無いかと感じてしまった程だった。
それはどんなに苦しくても生きていくことが大切であるであり、それはまさに「生かせいのち」ということだった。
生かせいのち、という標語は高野山でよく見るもので、昔高野山でいただいた法話CDも「高野山 声のたより 生かせいのち」(松長有慶大僧正猊下のお言葉などが収録されているCD)というものだったりする(久々に聞いてみましたが素晴らしい内容でした)
お授戒を受けたことでお諭しや様々な気づきをいただけ、そして授かった十箇条の戒め(菩薩十善戒)を出来る限り実行しようと心に誓った。
南無大師遍照金剛