洞川に来たのならば、手に入れたいのは陀羅尼助。
陀羅尼助というのは和薬の元祖ともいわれているお薬。
陀羅尼助の由来は、強い苦みがあるため、僧侶が陀羅尼を唱えるときにこれを口に含み眠気を防いだことからと伝えられる。
陀羅尼助は和薬の元祖ともいわれ、伝承によれば、1300年前(7世紀末)に疫病が大流行した際に、役行者(役の小角)がこの薬を作り、多くの人を助けたとされる。
古くは吉野山(吉野町)および洞川(どろがわ、天川村)に製造所があり、吉野山や大峯山への登山客、行者参りの人々の土産物となっていた。
丸薬状にしたものは、陀羅尼助丸であるが、服用のし易さから現在ではこちらが製造の主流となり入手が容易である。
~Wikiより引用
洞川には陀羅尼助を販売しているお店は多々あれど、堂本剛さんのDVD『堂本 剛 平安神宮公演2011 限定特別上映 平安結祈 heianyuki [DVD]』の特典映像で、堂本さんがこちらのお店でお買い物されている様子が頭に焼き付いていたので、今回も銭谷小角堂さんで購入させていただいた(単なるミーハーですー笑)
お店の方に堂本剛さんのDVDに出ているお店ですよね?と尋ねると、お店の方はDVDを見ていないので良く分からないけれども、多くのファンの方~遠くは台湾から~にご来店いただいている、とおっしゃっていた。
陀羅尼助は不思議な薬。
富麻寺も陀羅尼助が頒布されているということで有名だけれども、そのHPを見ると陀羅尼助の効力について書かれている。
●溶かして使える薬
丸薬になった「陀羅尼助丸」では考えられないことですが、本来の「板状薬」は、飲み薬として服用するほかに、溶かして用いるという外用薬としての使い方がありました。ここでは、陀羅尼助の胃腸薬以外の一面をご紹介します。(但し、現在の基準ではこうした使い方は推奨できませんので、あくまでも知識としてお読み下さい。)●明治時代の記録
当麻寺中之坊の先々代貫主・松村實勝師は、明治十年四月、次のような効能をあげて売薬営業免許鑑札願書を内務省に提出しています。写真の版木にもほぼ同じ内容が書かれています。・癪つかえ ・腹痛 ・ヤニ目 ・カスミ目 ・腫物 ・毒虫ハレ ・やけど
・切キズ ・牛馬ノ病、、、最初の二つ以外は外用薬としての効能です。しかも目薬としても効能も書かれているのがオドロキです。
目薬として用いる際は、暖かなる茶にて溶き、一日2、3度洗ふそうです。試してみる勇気はありません。腫物、ヤケドにも何様に溶かして一日五、六回、付けるそうです。
~富麻寺 HPより引用
また、私の尊敬している高城剛さんもメルマガで陀羅尼助ではないのだけれども
【 Q 】
高城さんでも、落ち込むことがあるとは思うんですが、その場合どんな風に元気を取り戻すのですか?
その際の心の持ちようを教えてください。【 A 】
落ち込みそうになった時には、以前開催しました国技館で行われた読者感謝祭限定書籍の裏表紙にこっそり記載しました、胃腸薬の「御岳百草丸」を飲みます。驚くべきことに、これだけで「元気を取り戻す」ことができるんですよ。
なにしろ、米国で「元気を取り戻す」と話題の「リローラ」と同じ成分が2.5倍入ってますから。最近だと、やっと校正が終わったメモを紛失し、ショボくれたところを「御岳百草丸」と「美味しい鰻重」に助けられました。
もしかしたら、効いたのは鰻重だったのかもしれませんが。
~高城未来研究所「Future Report」Vol.366 より引用
と「御岳百草丸」について書かれていた。
私は高城信者なので(笑)影響されて、御岳百草丸を時折飲んでいたのだけれども、どうやら御岳百草丸も陀羅尼助も同じ様なものだという事を最近知った。
オウバクを煮詰めて作るオウバクエキス薬は、関西では「陀羅尼助」、関東では「百草」または「練り熊」、「熊の胆」等の名で知られ、健胃・整腸・食あたり・下痢などに顕著な効果が認められています。
~日本家庭薬協会 HPより引用
そんなこともあってか、ちょっと多めに購入したら、おまけということで役行者様のお名前が記されている渋いパッケージの陀羅尼助をいただけました。
感謝。
お店の袋も陀羅尼助のお店の袋とは思えない程スタイリッシュ。
陀羅尼助は不思議なお薬だけれども、役行者様がこの薬の製法を教え伝えたといわれることを考えると、妙に納得できたのでした。