食事を済ませた後、再び境内散策。
眺望散策路へと向かう。
こちらにも至るところに仏様がいらっしゃり
良縁地蔵さまもいらっしゃった。
良縁地蔵様は長谷寺内に3箇所いらっしゃるのだけれども、三つ全てを見つけられると良縁に恵まれるそうです。
私も三か所全てでお参りさせていただいたので、きっと良縁に恵まれるのだろう(笑)
そして阿弥陀堂方面へとお伺いする。
阿弥陀堂
鐘楼
かきがら稲荷
こちらにお伺いした際に、外国人ツアー客の一団と遭遇してしまい、満足にお参り出来なかったというのが正直でならなかった。
そんな気持ちを布袋様に慰めていただき
そして大黒堂へと向かった。
大黒堂
弁天堂にもお伺いして、お参りさせていただく。
弁天堂
こちらの近くには和み地蔵様がいらっしゃる。
和み地蔵
そして弁天窟へとお伺いする。
弁天窟
洞窟の中に様々な仏様がいらっしゃるのだけれども
洞窟内というアミューズメント感覚もあってか、お参りする人の姿は皆無で、特に外国人観光客の騒がしさに辟易としてしまったというのが正直なところだった。
そんな喧噪から逃れるように辿り着いたのは、書院。
書院
今回特に御写経をしようと思っていた訳ではないのだけれども、とにかく落ち着きたいと言う思いで、御写経をすることにした。
こちらの書院内は御写経をする人しか入れないということもあって、長谷寺内の喧噪とは一線を画すところだった。
書院内に入り、御写経をしたい旨告げると、般若心経、写仏、延命十句観音経があるので、どれにするのかと尋ねられ、そしてそれぞれのおおよその所要時間を説明いただいた。
今回私は般若心経を選択した。
写経用紙を手渡され、写経の手順を説明いただき(写経前に仏様に手を合わせる等々)塗香で清めていただいた後に写経会場へと入る。
写真撮影は禁止なので、勿論写真は撮らなかったのだけれども、それなりの多くの人が写経をしていたのにも関わらず、こちらは荷物を置く音さえはばかれるような静寂に満ちていた。
そして仏様にお参りさせて頂いた後、席に着き、写経を開始した。
たまに自宅でも写経をするのだけれども、やはり家でする写経とは違ったものが感じられる。
そして写経をすると、いかに自分の精神と作り出している物事がリンクしているのかということをさまざまと実感することが出来る。
焦って書いたものには、焦りが見え
適当に書いたものには、いい加減さがにじみ出る。
現代に於いて写経という、何も生み出さない行為に1時間程度の時間をかけるということは馬鹿げていることなのかも知れないけれども、そういう行為が現代に於いて最も必要なことなのではないかと思いながら、御写経させていただいた。
そして小一時間程度で般若心経を書き上げ、御宝前に納めさせていただいた。
書院を出ると、書院内の静寂が幻想だったのかと思える位、大勢の参拝客で賑わっていて、その余りのギャップにしばし戸惑ってしまった自分が居た。
それ位、こちらでの御写経の体験は別世界に誘っていただけたような素晴らしさだった。
長谷寺を後にして江ノ電に乗車して鎌倉まで戻る。
鎌倉駅構内には、長谷寺境内でも目にしたポスターが貼られていた。
それは観音様の御足に触れることが出来る御足参りというもの。奈良の長谷寺では年に2回ほど期間を設けて御足に触れることが出来るということは知っていたけれども(そして実際にその期間にお伺いして御足に触れさせていただいたこともある)鎌倉の長谷寺でも観音様の御足に触れることが出来るというのを初めて知った。
けれども鎌倉の長谷寺では年に一回、12月18日のみということを知り、前日にお伺いしていた身としては是非とも御足に触れさせていただきたいと思ったけれども、翌日が月曜日ということで急に仕事を休む訳にもいかず、今回の御足参りにはお伺いすることは叶わなかった。
けれどもこういう事を知ることが出来たのも、何かのご縁であり、いつか、鎌倉長谷寺の観音様の御足に触れさせていただくことが出来る事を願わずにはいられないのでした。