銭洗弁財天宇賀福神社からショートカットで佐助稲荷神社に向かう道があったので、テクテクと歩いて行く。
住宅街の中を歩いて行くので、本当にこの道でいいのかしらん?と思いつつ、道なりに歩いて行くと佐助稲荷神社の下社に到着した。
佐助稲荷神社 下社
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。
下社右側には十一面観音音菩薩様がお祀りされていた。
縁結 十一面観音音菩薩
江戸時代、足柄郡の尼寺から縁あって当地に安置された木像十一面観音は、良縁にうすく、諦めて仏門に入られた美しい姫君赤松幸運がこの世の若い男女に良縁あらんことを祈りつつ彫られたと伝えられています。
と案内版には書かれていた。
そのお姿を拝見出来ないのが寂しい限りだったけれども、お参りさせていただけたことで何故か心安らぐ自分がいた。
そして佐助稲荷神社上社へと向かって行く。
朝9時過ぎという時間もあってか、他にお参りする人の姿を見かけず、それが一種独特の雰囲気を醸し出していた。
鳥居を潜って上社へと続く石段を登って行く。
お稲荷さんと言っても、いろいろあるように、お稲荷さんという名でお祀りされているけれども実際には違ったものが居座っているようなところも少なからずあったりする。
なのでお稲荷さんにお参りするのは難しいのだけれども、こちらはそういったものは感じなかったので、そのまま石段を登って行った。
御眷属さん達からは、しっかりとチェックは受けている訳ですけどね(爆)
そして手水で清めて
拝殿前の鳥居を潜ると
お稲荷さんの空気感とはちょっと違った物を感じた。
たしかに御眷属の狐さん達は沢山いらっしゃるのだけれども
この土地の醸し出すものなのか、信仰されている人々の祈りのせいなのか、とても清らかなものを感じた。
そして拝殿前に歩みを進めると、賽銭箱の前に掲げられている言葉を発見する。
両手を合わせ静かに眼をつぶります
心の眼が開き深い祈りが始まります
目に見えないものが見えてきます
それは真実の姿を見抜く心の眼が開き始めた証です
~三橋健『沈黙の祈り』
と書かれていた。
その言葉を噛みしめ、こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
こういった言葉に出会えたということも、御神徳の一つなのだろう。
御利益や御神徳と言うと、世間一般では現世利益と言われるように、お参りすることでお金がじゃんじゃん入って来るとか、人にちやほやされるとか、そういったことをイメージしてしまうのだろうけれども(勿論お参りすることで生み出される利益のようなものはあるので、そういった側面があることは否定しないけど)、神様・仏様の元にお伺いすることで、感動出来る場面に遭遇出来ることも私は御利益や御神徳だと思っているので、こちらにお参りさせていただけたことで十分な御神徳を頂戴したような気分になった。
そしてお参りさせて頂いた後、境内案内図を見ると
拝殿後ろに本殿があるということで、御塚経由でお伺いすることにした。
銀杏の落ち葉に包まれた狐さん達の姿を見て、まるで暖を取られているようだと微笑ましい気持ちになりながら、御塚方面へと歩みを進める。
そして御塚に辿り着くも、おどろおどろしいといった雰囲気は全く感じず
狐さん達の愛らしさに心和んでいる自分が居た。
そして本殿前に到着。
人々が奉納したおびただしい狐さん達の数の多さに圧倒されつつ、こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
そして霊狐泉にお伺いする。
霊狐泉
こちらも独特の雰囲気を持った不思議な場所だった。
そしてお守り等授与所で御朱印を頂戴したのだけれども、神社の方もとても丁寧に対応して下さり、頭の下がる思いで一杯になった。
正直こちらは某スピリチュアルなんとかさんが、パワースポットとして押していた神社だと言うことでお伺いするかどうかはためらっていた場所だったけれども、そのブームも鎮まったのか、はたまたお伺いした時間帯が良かったのか、参拝客がほとんど居なかったことも相まって自分の中では良い神社だと思える、とても素敵な時間を過ごすことが出来た場所だった。
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