お久しぶりでございます。
お暑い最中、皆様お元気でいらっしゃいますでしょうか?
私はと言えば、夏の土用期間真っ最中ということもあり、どうも外出する気にもなれず、引きこもり状態となってしまっておりまして。。。
けれどもこんな時期だからこそ、時間をかけてじっくり取り組める事と言えば、読書ということで、普段読まないような本をと考えて、本屋さんで普段立ち寄らないコーナーで本を見ていたら『へこたれない心』というタイトルの本が目に入った。
数ある本が並べられている中で、一際光を放っているような感じを受け、そして本に波動と言うものが存在するのならば、とても良い波動を放っているような気がして、思わず手に取ってしまったという本だった。
著者は園田天光光さんと言うお方。
1919-2015 昭和時代後期の政治家。
大正8年1月23日生まれ。昭和21年衆議院議員に当選。社会党にはいり,24年労働者農民党から出馬して3選された。民主党代議士で妻子をもつ園田直と恋におち,同年結婚,話題となる。
のち夫が転じた改進党(のち自民党)にうつった。
平成25年女性の地位向上につくしたとして後藤新平賞。平成27年1月29日死去。96歳。東京出身。東京女子大卒,早大卒。
~コトバンク より引用
日本初の女性代議士の一人の言う方で、その波乱万丈な人生が描かれているような本なんだろうと思っていたけれども、ところがどっこい、波乱万丈な人生も描かれているのだけれども、それ以上に目に見えない世界について描かれていた本だった。
これ、下手なスピ本よりも本質を突いている!と思わず興奮しながらページをめくってしまった位、大切なことがさらりと押しつけがましく書かれている良書だと感じてしまった訳でして。
最初の方には、戦争中の出来事が書かれていて、自身の命が何かによって守られているということが書かれていた。
これを不思議と言わずして、何が不思議なのだろう。
どの方もそれぞれご自分の運命を誠実に生きていらしたんだと思います。命拾いをしたから運がいいとか、亡くなったから運が悪いというのではなく、人間の智恵を超えた神仏のはからいなのではないでしょうか。
そのような体験から思うことは、やはりどんなときにも運命にさからわず自然体でいるのが一番よいのではないか。自然体にしていれば、へこたれない心の状態が身につき、大難を小難に変えていただくご加護もいただける。そうすると、何事が起こってもへこたれない心ができる。心がへこたれないから、辛いことがあってもすぐ立ち直って、前に進める。
そんな風にこの年になると、つくづく思いますね。
と書かれた次の項目のタイトルが「見えない世界の存在を信じる」というものだった。
自然体と言うけれど、その自然体が一番むずかしいのよとおっしゃる方がいます。確かにそうかもしれません。自然体、自然体、肩の力を抜いて……と思うとかえっていかり肩になって不自然になってしまいますね。だから日頃の生活が大切。
それには自分が常に人間として間違っていない道を歩いているかどうか、折にふれて反省してみること。人様を押しのけて自分が前に出ようとか、あるいは人を犠牲にして自分がのし上がろうとか、そういう忌まわしい心を持たずに自分を平らにして生きていくことでしょうか。そのようにしていると、ちゃんと神様が認めてくだすって、守ってくださるんですね。
ですから、わたくしも子供のころから、目に見えない物の存在をごく自然に信じることができました。目に見える物の陰には、目に見えない世界があり、そこからのご加護や、そこからの智恵を大切にいただきながら生きているのだ……という気持ちが作られていったんです。
目に見えないものの存在。
それは不確かなものだけれども、確かに存在する。
だからこそ、守らなければならない法則のようなものも存在する。
この項目の次のページにはは、まさにその法則の一つなのだろうと思ったことが書かれていた。
それは「人の悪口は言わないこと」。
心が澄んでくると、神仏のメッセージを受けやすくなると思うんです。どうしようかと迷ったとき、また袋小路に入り込んでしまって、どうしたらいいかわからないとき、不思議といろいろなことが起こって、あっそうだわ、こうすればいいわという考えがポンと浮かんできたりします。
それに従うとたいがい間違いはありません。そのためには、自分を素直にまっさらな状態にしておくことが大切なんですね。
自分の心が曇っていたり、ザラザラしていたら、ささやかな声なき声をキャッチすることなんかできませんもの。
それには、一つ、とっておきの方法があるんです。とても単純なこと。
それは、人の悪口は言わないということ。
嫌なこと、心にひっかることを流していくと不思議なことに、悪口を言いたくなるような状況が少なくなるんです。自分の中に、怒りや不平不満がなくなるということ、これは楽ですよ。
やはり、何事も気にしないのが、一番ですね。
気にしないで、平らな心で日々を過ごしていれば、必ず目に見えない不思議な力が働く。それをわたくしは、陰の力と言っているのですが、その中でもとくに強烈な神仏のご加護、お導きがあると、私は信じているんです。
そうすると、へこたれているヒマがないくらい、楽しいことがやってきます。
不思議ですね。
感想
園田天天光さんが目に見えない世界を信じていらっしゃるということは、本の中で描かれていた園田さんと交流のあった中村天風氏や算命学で有名な高尾義政氏の影響も大きいのだとは思ったけれど、それ以上にお父様やお母様、そしてお祖母様の存在が多くを占めているのだろうと感じた。
ここの挙げた以外にも、言霊の大切さや、願いを叶える祈願のコツなどが丁寧に書かれていて、私がこういう良書に出会えたのも、やはり神様や仏様のお導きがあったからこそと感じてしまった。
動けない時にも、それなりの意味があると言う訳でして。