深大寺から調布駅へ向かうバスに乗っていて、そろそろ調布駅というところで、神社の雰囲気が漂ってきた。
駅周辺で神社?と思っていたけれども、よくよくバスの車窓から目を凝らしてみると、天神通り商店街という通りを発見した。
調布駅からそのまま自宅に帰ろうと思っていたけれども、こちらを発見したということも何かのご縁かと思い、調布駅から天神通り商店街を抜けて、辿り着いた神社がこちらだった。
布多天神社
布多天神社の創建はあまりに古く定かではありませんが、延長五年(927年)に制定された「延喜式」という法典にその名を連ねる、多摩地方有数の古社で、社伝によれば第11代垂仁天皇の御代約1940年前の創建といわれております。
文明九年(1477年)に多摩川の洪水をさけ、古天神というところより現在地へ遷座され、その時に、御祭神、少彦名命(すくなひこなのみこと)に菅原道真公を配祀されました。
江戸時代に甲州街道が作られ、上石原、下石原、上布田、下布田、国領の五宿ができ、布田五宿と呼ばれました。
当時、布多天神社は布田五宿の総鎮守であり、五宿天神と崇め祀られておりました。そして布田五宿は、明治二十二年に飛田給、上ヶ給と合併して調布町となり、当社は調布町総鎮守となりました。
~布多天神社 HPより引用
ということで、とても古くからあるお社ということ、そしてパワースポットとしても有名なところだった。
鳥居を潜り、境内にお邪魔する。
鳥居を潜ると天神通り商店街の雰囲気とは全く違った空気感が漂っていた。天神通り商店街というところが居酒屋さんや飲み屋さんなどが多くお店を連ねていたので、正直どこが天神通りなんやねん!と思いつつ歩いていたもんで(笑)
そして手水で清め
参道を歩いて行く。
そして狛犬さんたちに挨拶させていただく。
この狛犬さんたちは、とても古いものらしい。
そして天神の名の通り、撫で牛があったりして。
撫で牛
そして拝殿へ
布多天神社 拝殿
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。とても凛とした空気感が漂った中でのお参りは、とても気持ちの良いものがあった。調布駅から数分程度のところに御鎮座されているお社とは思えないほどだったりして。
そして境内を散策。
神楽殿
拝殿右側には末社があるので、こちらにもお伺いさせていただく。
厳島神社の石祠
こちらの狛犬さんたちにもご挨拶させていただき
それぞれのお社にお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
金比羅神社・大鳥神社
御嶽神社
祓戸神社
疱瘡神社
私はこの「疱瘡神社」という神社にお目にかかった記憶が無かったので、調べてみたらこんな記述があった。
疱瘡神社
疱瘡神社には、疱瘡に強いとされる源為朝(みなもとのためとも)や少彦名命(すくなびこなのみこと)などが御祭神として祀られることが多いようです。
源為朝は平安初期の武将で、保元の乱(1156)の時に後白河天皇に敗れ、八丈島に流されましたが、その八丈島では疱瘡が流行しなかったため、為朝が疱瘡を追い返したとされています。
少彦名命は大国主命の国造りに際していっしょに協力をした神様で、常世の国(はるか彼方にある国・死者の国とも言われた)から来た小さな神様であるとされ、日本の薬の祖・医薬の神とされています。疱瘡神社は、その多くが神社の末社として境内に祀られているようです。
赤羽八幡神社の末社にも、疱瘡神社が鎮座しています。御祭神は『少彦名命』で、赤い御幣をお供えしています。
疱瘡が根絶された現代人にとって、特に若い世代にはあまり聞きなれない疱瘡神社ですが、世界各地で流行する鳥インフルエンザや今回の豚インフルエンザに直面する時、ウイルスの恐怖を感じるのは、江戸時代も現代も同じような気がします。
お近くで疱瘡神社を見つけた際には、日頃の健康を感謝すると共に、感染症にかからないように気を引き締めていく為にも、ぜひお参りしてください。
~赤羽八幡神社 HPより引用
確かに、こちらの布多天神社には少彦名命さまが御鎮座されている。
どうしてこの土地に、この神様が御鎮座されているかということを考えると、先人達の目に見えないものに対しての、畏敬の念というものがひしひしと感じられた。
お稲荷さんもご鎮座されていました(それも2社)
そして社務所へ向かい御朱印を頂戴した。
私がお伺いした際には、御朱印を受ける方がいらっしゃらなかったので、すんなりと受けることが出来たのだけれども、御朱印帳を受け取る際に、お祓いということで、祓串で御朱印帳を清めていただいた。
こういったことをしていただける神社に出会ったのが初めてだったので、とてもびっくりしたと同時に、これだけ御朱印を受けるということは崇高な行為だと改めて感じさせてくれた。
対応していただいた巫女さんもとても良い方だったので、本当に今回こちらにお参り出来たことに感謝しかなかった。
そして、こちらの布多天神社には独特のおみくじがあった。
それはゲゲゲの鬼太郎おみくじ。
どんな御神託がいただけるのだろうと気にはなったけれども、先ほど深大寺でおみくじを引かせていただいたので、こちらでおみくじを引かせていただくことは、今回は遠慮した。
なんで鬼太郎おみくじ?と思ったけれども、こちらの布多天神社は、ゲゲゲの鬼太郎が棲んでいる所という設定のところということで、こういったおみくじがあるのも納得するのでした。
そして参拝を終えて、無事帰路に着く事が出来たのでした。
それにしても調布というところは、本当に不思議なところだなぁ。