ゆっくりランチを食べていたら、残された時間は僅かとなってしまった。
やっぱり比叡山は一日かけて行くべき場所だと実感しつつも、延暦寺バスセンターに急いだら、丁度横川行のバスが到着したので、それに飛び乗って横川エリアへ。
前回お伺いした際は晴れていたけれども、今回は生憎の雨模様。
人間の考えだと、観光地に行った際に雨が降っていると残念だと思ったりもするけれども、自然からしてみれば、雨はそれこそ恵みであったりする。
そんなことを実感するような美しさに境内は満ち溢れていた。
前回もお伺いした龍が池弁天様。
龍が池弁天
お招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
今回も他の観光客が横川中堂へと歩みを進めていく中、私がやはりフラフラと呼ばれるように歩いていくのは、元三大師御廟だったりした。
誰も居ない中歩く。
雨が降っている中歩いていると、夢の中で歩いているような気分になった。
それ位、幻想的な雰囲気が漂っていた。
元三大師御廟
再びお招きいただいた事に感謝してお参りさせていただく。
そして前回は気付かなかった裏手に回ると、
そこには元三大師様がいらっしゃった。
遺言により、旧住坊定心院の北、華芳が尾に葬られ石塔婆が建てられ、いまに伝えられる。
その形状は八角柱の塔身に、饅頭形の笠の宝珠が載せられたものである。周囲は杉の大木や橅の原生林のあるところで、霊気が漂い、山上事あるごとに廟は鳴動し、様々な霊験を山僧に示すとされ、死後も衆徒を監視し睨みをきかせているという。
~『比叡山史―闘いと祈りの聖域』より引用
ということで、実際石塔婆を見る事は出来るのだけれども、ブログにアップするのは気が引けるので、自粛します。
何分位居たのかわからない位、しばらく佇んでいた。
そして、何で涙が出るのかはわからないけれども、瞳からは涙がとめどなくあふれ出ていた。
そして、御廟を後にして、向かった先は
元三大師堂(四季講堂)
私はこちらのお堂が大好きだったりする。
お参りさせていただくと、とても力強いものを感じることが出来る。
私がお伺いした時には他の参拝客が居なかったのであれ?と思ったけれども、私が参拝を終えてこちらのお堂を後にしようとしたら、入れ替わるような格好で参拝客がワラワラとこちらのお堂の中に入って行った。
一人で参拝させていただけたということも、お導きなんだろうと思いつつ、次のバスが出発する時間まであと残り僅かと言う事に気付き、猛ダッシュで横川中堂へと向かう。
結局、今回も恵心堂という場所には行けなかったけれども、まぁ私は御縁が無いということなんだろう。
横川中堂
とても優しい観音様に再びお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
本当はもっとゆっくりとしていたかったと言うのが本音だったけれども、今回は前回お伺いする事の出来なかった西塔エリアにどうしても行ってみたかったので、後ろ髪を引かれる思いで横川エリアを後にして、バスに飛び乗った。