一人旅は誰と行動する訳でも無いので、寂しいと思ったりする人も居るかも知れない。
けれども、神社仏閣めぐりの一人旅というものは、神様や仏様と自分自身と一対一でお話が出来る機会だと思っているので、私は神社仏閣にお伺いする際には極力一人でお伺いするようにしている。
一人ぼっちの寂しさは、目に見えないものを信じていない人が感じるものであり、集中して回りの気配を察すれば、それこそ無数の神様や仏様、そして御先祖様たちが見守って下さっていることを実感できる。
今回もそんなことを思ったりした。
日蓮聖人の御墓から歩いてロープウェイ乗り場まで移動して、そしてロープウェイで奥ノ院思親閣まで移動。
最初に七面大明神様に遥拝させていただき
奥ノ院思親閣にもお参りさせていただいた。
今回、身延山というところを調べたら、ハイキングが出来るということで、当初は久遠寺から歩いて奥ノ院思親閣まで行こうと思っていたけれども、前日に奥ノ院思親閣にお伺いして、辺りを見渡すと思いのほか雪が残っていたので、私の装備ではちょっと心もとないかな?と思って、登山は断念した。
ただ、下りは大丈夫かと思ったので、ロープウェイで山頂まで登り、下って行くという選択をした訳でして。
2月末だったいうこともあり、雪はまだ山道を被っていた。
ただ歩くと、ふくらはぎまで足がズッポリと嵌ってしまうような深さではなかったので、滑らないように注意しながら、山を下って行った。
ロープウェイの券売所で、片道だけの切符を求めた私に係りのお姉さんは「山頂はまだ雪が残っているので、下山するのは大変ですヨ」ともアドバイスしてくれた。なので、一瞬前月にお伺いした平泉寺白山神社並みの雪の積もり具合を予想していたけれど、それと比べると全然OKというカンジだった。
行き交う人は、誰も居ない。
静寂の中、ただひたすらに歩く。
それにしても私は山登りなどは趣味ではないのに、何故こういう山道ばかり歩かされるのかと思ったりして(爆)
ただ、神社仏閣にお伺いしたいだけなのにね(笑)
まぁ、それだけ足腰が丈夫になると考えればOKかなって。
しばらく歩くとお社が目に入った。
東照宮
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。
そして、東照宮からテクテク歩いて行くと、今度は法明坊(お水屋)に到着した。
法明坊
こちらは
31世日脱上人代に建立、明治3年70世日祥上人代に再建されました。
日蓮聖人の喉の渇きを潤そうと、弟子の日朗上人が山頂よりこの地に下り、清水を汲んで聖人に給仕したと伝えられる日朗上人井戸と、水屋堂(法明坊)があります。
~身延山 久遠寺 HPより引用
という場所だったりする。
誰も居ないこの地で、お招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
ロープウェイ上の売店で購入した本には、東照宮、法明堂についてはこのように書かれていた。
日朗上人が、日蓮聖人に、お水を差し上げたといわれる水屋、東照宮祠、このお宮は、いたみが激しく、見事な彫刻が施した欄間が崩れ落ちています、近く修復されるようです。この場所もパワースポットです。本山の山林部や、志のある人々によって、常昌堂跡や、東照宮祠の周りは、よくお掃除されていてきれいです。
そのことだけでも、私たちが何気なく当然のように暮らしている日常に、沢山の人々の思いが溢れていることが、感じられます。
~『初心者のための法華経のあらすじ』 より引用
この本、とても良い本だと思ったけれども、Amazonなどでは販売されていないようで。。。
そして、この本に述べられているように、人々の思いが感じられる場所だったことは確かでして。
再び歩みを進める。
途中、何気ないところに仏様がいらっしゃったり
こちらが信仰の御山ということが一目で分かるものがあったりする。
このハイキング東コースというのは、下るのはラクチンなんだけれども、急勾配の場所が結構あったので、登るとさぞかしキツイだろうなぁ、と思いながら、人のほとんど居ない山道を歩いて行った。