狭井神社、ここは何故か真名井神社を思い起こさせた。同じような雰囲気。つまりとても厳しい。
お参りさせて頂いたけれども、周りは登山客ばかりだった。神域に入ろうと談笑する彼らを見て、とても厳しい雰囲気とは相対する場面に困惑してしまう。
社務所で500mlのご神水を購入し、薬井戸からのお水も頂いた。コップが殺菌処理出来るケースに入っているのが近代的だなぁと思いつつ。ブログで無料で頂けるご神水と書いてる方もいらっしゃいますが、入り口付近に賽銭箱があるので、気持ち程度の金額を納めておくのがマナーかと思います。
三輪山に登山するべきかどうかは、迷っていたというのが正直なところだったけれど、前日に身体さんからストップがかかったので今回、登山は止めておくことにした。それに奔馬―豊饒の海・第二巻 (新潮文庫) にも、本多が大神神社の宮司からお山に登らないかと言われた場面で
「もちろん一般人は入ることができませんし、ふだんはよほどの古い崇敬者に限って入山をお許ししているわけでありますが、それは森厳なものですよ。頂きの磐座を拝まれた方は、神秘に搏(う)たれて、雷に打たれたような心地になると言っておられます」
というのがあったし、それに実際本多がお山に登るという場面では
本多は一人の禰宜の案内で、緑の濃い参道のゆるやかな勾配の登りを五、六分往き、摂社の狭井神社に着いた。正しくは狭井坐大神荒魂(さいいますおおみわあらみたま)神社といい、ここで参拝しお祓いを受けてからお山へ登るのがならわしである。
と書かれていたのを読んでいたので、よほど古い崇敬者でもない、初めて訪れた私が入山料300円支払ったからと言って、登って良いお山だとは思えなかったのだった。今は入山前のお祓いもセルフサービスだし(爆)
それを裏付けるが如く、社務所からは三輪山登山が初めてというご年配の団体に社務所の方が「気軽な健康作りや運動でお山に登りたいという事でしたらお断りいたします」と言う声が聞こえてきた。そして三輪山は元来禁足地であったところを、登山出来るようにしている為、磐座までの道は最短ルートを設定しているので、厳しい道ばかりであること、強健な人でも下山時には足が笑ってしまうというような状態になること、年に何度も救助のヘリが飛んでいる、等々厳しく説明されていた。
市杵島姫神社にお伺いして、厳しさから解放され、ちょっとほっとする(笑)
そして三輪に来た目的の一つでもある桧原神社に向かって歩いて行った。