室生口大野駅に降り立つ。
小さい駅だったけれど、コインロッカーもあるので、ここで荷物を預ける事も出来ます。
ここから室生寺行きのバスに乗るのだけれど、1時間に1本しか出ていないので注意が必要です。
紅葉シーズンという事もあるのか、車内はご年配の団体で一杯だった。
約15分のバス旅。
室生寺に近づくに連れ、ここは龍が居ると確信する。
室生寺のバス停に到着。
門前商店街を歩くと太鼓橋があるので、それを渡ると室生寺に到着。
拝観料600円を支払い、中に入る。
室生寺というのは役小角によって創建され、のち弘法大師により真言宗の三大道場の一つとして修営されたというお寺で、高野山が明治まで女人禁制だったのに対して、女性にも開かれた真言密教の寺院として信仰され、鎌倉時代以降は、特に「女人高野」として別称されて広く知られるようになった場所でもあるという事で、ガイドブックでこのお寺の存在を知って「今回はここに行かなくては」と思ってしまった(笑)
こういう「行ってみたい」という直感に従うコトは必要だと思ってるので。
あと、室生寺のHPを見ていて、こちらのお寺が太陽信仰にも関係していると知った時にはちょっと驚いた。
室生寺HPから引用させて頂くと
大和の日の出の山として古くから信仰されている三輪山の麓に、桧原神社という古社があります。ここは古墳時代の初頭、初めて太陽の神、天照大神を祀った所とされていますが、室生山はこの社の真東にあり、さらにその真東に伊勢内宮の元の社地とされる伊勢の斎宮跡があります。この東西線には、太陽祭祀にまつわる遺跡が点在していますので『太陽の道』と称していますが、室生山がこの線上にあるのは、この山が古代の太陽祭祀まつわるものであることを物語っています。
室生寺の古い記録には、室生山には大日如来の宝珠があって、これが垂迹して天照大神になったとありますが、そうした伝承は、おそらくここが太陽祭祀の聖地であったからでしょう。そして室生寺は、この山の麓に造営されました。その一方、水神を祀る龍穴神社は、ここから約一キロ離れた谷の入り口にあって、山麓の寺と谷を祀る神社は陰陽の一対の関係になっています。
このほか室生寺には、金堂本尊の背後にインドの太陽神である帝釈天の曼荼羅を描いた大きな国宝の板絵。寺宝には太陽神の天照大神をあらわす重文の大きな鏡、大神宮御正体などがあって、太陽信仰とこの寺の関係を暗に示しています。
三輪山とか、伊勢とか天照様とか、今回の旅のキーワードが至るところに散りばめられているのは何故?と思ったりして。
まずは入って左手の寺務所横にある納経所で御朱印を頂く。こちらで御朱印書かれていた方の対応がとても丁寧だったのが印象的だった。
仁王門でお守りされている方にご挨拶して中に入らさせてもらうと
そこは静寂の別世界。神社も良いけれど、たまにお寺に来るとお寺独特の雰囲気に癒しを感じてしまう。
鎧坂を登ると金堂と天神社が目に入ってきた。最初にお参りさせて頂いたのは天神社。こちらは室生寺が創建される以前は、室生龍穴神社の遥拝所だったと考えられているということ。ちなみに天神社というのは、Wikiによると、国津神に対する天津神のこと、との記載有り。(;゚Д゚)!
天神社拝殿
軍荼利明王石仏。奥の方に天神社が見えます。
弥勒堂と金堂の写真は何となく、撮らない方が良いような気がしたので撮らなかった。金堂で特別拝観が行われていたので入ろうかと思ったら、受付のお姉さんが「今団体さんが入ってるので、後にした方がええと思うけど」とアドバイスしてくれたので、先に奥の院に行くことにした。本堂も奥の院行った後に、と思い、取り急ぎ歩く。
五重塔。見学していたツアーのおじいさんたちが「見ると心が洗われるようですな」と話していたのを聞いて、ホントそうだと思ったりした。
女人高野と言われていた位のところだから、奥の院に行くのも楽チンかと思いきや、結構きつかった(泣)最初は景色が綺麗だなぁ、とか余裕を感じながら歩いていたけれど、歩いても歩いても階段で、、、おまけに勾配もきつくって、どこが女人高野じゃー!と思いつつ、途中休憩を取りながら奥の院までの階段を踏みしめていった。以前登った高尾山の最後の階段もきついと思っていたけれど、まだここに比べればマシ!と思った位でして。
ようやく奥の院に着いたときの喜びと言ったら(笑)
石段(約400段くらいあるらしい)を登っても行く価値のあるところだった。空気感が違うのは誰でも分かると思います~。
参拝させて頂き、ちょっと座って休憩し、御朱印を頂いたのち、今登った石段を今度は下る。
常燈堂を下から見るとこんな感じになります。山の斜面に建っているから、木で支えているような構造になっているのを見ると、先人達の偉業としか感じられなかった。
途中「南無大師遍照金剛」碑があったので、手を合わせる。
しばし歩くと、右手に階段があるので行ってみると光が差して来た。そこは「賽の河原」と呼ばれる場所だった。ちょっと不思議な体験をする。
元の石段に戻ると現実に戻ったような感覚。しばし石段を下ると不動明王像があったので、こちらにも手を合わせる。
無事石段を下り終え、本堂に伺う。こちらでお寺の方が、こちらのご本尊である如意輪観音菩薩像について説明されていたので、他の観光客の皆さんと一緒に聞いてみた。片膝を立てて座っていらっしゃる仏様で、これは助けを求めている人を救う為にいつでも立ち上がる事が出来るようにと、このような姿をされている、等を教えて頂いた。
説明が終わった後に御朱印を頂くと「あれ、もう奥の院行ってきたんかいな~」と驚かれた(笑)
その後金堂に行き、特別拝観を見学させて頂く。受付のお姉さんが「奥の院行ってきたんですねー」とニッコリ。私が行った時は本当に私一人で見学出来たので、お姉さんのアドバイスはとても的確だった!特別拝観は入場料¥400だけれども、十二神将のチケットフォルダーも貰えるので、特別拝観が出来るのだったら、見ておいた方が良いかと思いますよ~。
室生寺の人は本当に皆さん優しかったなぁ。本当にいいお寺です(*´∀`*)
室生寺を堪能し、次に向かうは室生龍穴神社。
室生寺を出て太鼓橋を渡って道に出たら、室生龍穴神社の看板が。。。
人生の悩みごとにお困りの方はご参拝下さい
と書かれていた(爆)
いや、そんなに困ってはいないけれど、と思いつつ、龍穴神社へと向かった(笑)