旅行2日目は雨模様。
午前中はいつもお伺いしているところにお邪魔して、前回お伺い出来なかったことへの非礼をお詫びした。
そして、いつもお伺いしているところを後にして、目指したのは比叡山延暦寺。
私はテレビ捨ててしまったので知らなかったのだけれども、ブラタモリで比叡山延暦寺について放送されたそうで、観光客が多いらしいとの話を聞いていたけれども、今回台風19号の影響や、この日の天候、そしてお伺いした時間が午後だということもあって、人の姿はさほど見えず。
霧がかっている比叡山延暦寺は、まるで別世界のよう
東塔から浄土院へと歩みを進める。
西塔への拝観受付のところにいらっしゃる方に拝観券を見せると、足元が悪く、木が倒れているところもあるので気を付けて下さいね、とお優しい言葉をいただく。
歩いている人は、誰も居ない中、弁慶水前に差し掛かり、お参りさせていただき
山王院堂前に差し掛かると、幽玄な雰囲気に満ち溢れていた。
前回お伺いした際には整備中だった浄土院へと向かう道も舗装されていて、随分と歩きやすくなっていた。
まるで次元が違う世界へと向かうような気持ちになりながらも、歩みを進める。
そして浄土院が見えてきたと思ったら、浄土院前の木が倒れている姿を発見して、台風19号は比叡山にも影響を及ぼしていたのだと気付く。
浄土院前に到着。
今回、私が間違った道に進みそうになった際に、その方面へ向かうことを阻止して下さったのは、私が敬っている神仏と、そして最澄様のおかげだと感じたので、今回浄土院にはどうしてもお参りしたかった。
居ても立っても居られなくなって、断捨離実行。
テレビは捨てた。
不要な本も捨てた。
本を整理していたら、以前延暦寺で頂いた『道心』という小冊子が出てきた。
先日の衝撃的な出来事とオーバーラップして、最澄様のお言葉が、痛い程身に沁みた。
『道心の中に衣食あり 衣食の中に道心なし』 pic.twitter.com/UDAclQyX4K
— キセキレイスタイル (@kisekireistyle) October 6, 2019
その気持ちを汲み取っていただけたが如く、浄土院には誰も居なかった。
今回、こんな条件の中、こうやってお参りさせていただけたことに感謝した。
御廟前でもお参りさせていただく。
写真は恐れ多くて撮れなかった。
誰か来たらその場を立ち去ろうと思っていたけれども、御計らいなのか、全く人が来ない状態だったので、思うゆくまで御廟前で感謝を捧げることが出来た。
浄土院のような聖地にお伺いする度に、清らかな気持ちにはなれるけれども、娑婆に戻ると結局は、愚かな行為を繰り返している自分が居る。
学びを得るまでに、私はいつまで愚かなことをしなくてはいけないのだろうか?という気持ちに苛まれるも、それも必要なことだと。
自分のあらゆる思考や、行為への責任は、結局は自身が負うことになる。
自分が他人にかけた苦しみは、結局は己に返ってくる。
逆に言えば、自分が他人にかけた施しというものは、巡り巡って己に返ってくるということ。
そんなことを、今回お参りしてお教えいただけた。
西塔方面にお参りする時間が無かったので、再び東塔方面へと向かう。
聖地という場所。
そこは、お伺いすれば何らかの気付きを得られ、再び人生を歩んでいこうと思える場所。
神仏と歩む人生は、かくも素晴らしい。