敷津松之宮(大国主神社)を後にして、独特の雰囲気の街並みに怖れながら歩く。
そして難波八阪神社に到着した。
こちらは鳥居前に佇むだけで周辺の空気感とは異なった、凛とした清々しさに満ちていた。
鳥居を潜り、手水で清める。
獅子の口からお水が出ています。
境内を見渡しても、神様を敬っている想いが満ちていて、素敵な神社に来られたことに喜びながら参道を歩く。
狛犬さん達にもご挨拶して
本殿を護られている狛犬さん達にもご挨拶させていただき
本殿にお参りさせていただこうと思ったら、ちょっとした異変に気付く。
本殿前に異様な程の外国人観光客が居て、本殿前左側にある獅子舞台前で記念撮影しようとしている姿があった。
そのせいなのか、鳥居を潜った際の清々しさというものが本殿前では消滅していて、これはいかがなものだろうか?と思ってしまった程だった。
ネット等々で事前に情報を調べていなかったので、こちらの神社について詳しいことが分からなかったのだけれども、どうやら獅子舞台がインスタ映えするということで、外国人観光客が押し寄せている神社だということを後ほど知る。
私がお伺いした時間帯が悪かったのでしょう。
本殿でお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただくも、感応するものは得られなかった。
外国人観光客を避けるように境内を散策すると、 難波の青物立売市場の公認に尽力し、難波の発展に貢献した大坂代官篠山十兵衛景義の遺徳を顕彰するために建てられたという篠山神社が御鎮座されていて、こちらでお参りさせていただく方が神社にお参りさせていただけた気持ちになれた。
そして稲荷社や
宮趾などにもお参りさせていただいたのだけれども
素戔嗚尊様の荒魂を祀っていると言う獅子舞台には、写真待ちの人々が居て、お参りするという雰囲気ではなかったので、お参りが叶わなかった。
後ろに回って、景色を眺める。
インスタ映えする写真を収めようとする人々を、素戔嗚尊様の荒魂、もとい、獅子が飲み込んでいるように見えてしまったのは気のせいなのでしょう。
良い神社だと思うのだけれども、本当にお伺いしたタイミングが悪かった。
インスタ映えなどで話題になって、参拝客が増えるのは良い事なのだとは思うのだけれども、やはりちゃんと神様に敬意を持ってお参りする人が少なくなると、それだけ場の雰囲気というものは違ってくる。
人々から発せられる波動、エネルギーのようなものは、やはりその土地に付着するものなので。。。
遠くから素戔嗚尊様の荒魂に祈りを捧げ、神社を後にした。