観音堂を後にして、毘沙門堂へ。
毘沙門堂
鮮やかに彩られたお堂にお参りさせていただき、道なりに歩いていたら、とても美しい観音様がいらっしゃった。
衆宝観音
境内の案内図等には書かれていない観音様なので、気付かない人は気付かないままなのだろう。
案内版には
この観音様を信仰すれば、財宝が貯まり、福徳を授けられ、出世が叶うといわれる有難い観音様です。
と書かれていたけれども、御利益云々よりも、こちらの観音様は、とても美しく、その美しさにしばし見とれてしまった。そして何よりも良い気が漂っていた。
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
一人であまり人の居ない境内を歩いていると、考えることが多く
そして気付きも多い。
表には出せない気持ちを抱えて参拝すると尚更、その気持ちを汲み取ってくださるような神仏のお優しい心に感謝するしかない。
そして微妙寺に到着した。
園城寺(三井寺)別所・微妙寺
「漫画家による仏の世界展」というのが5月19日まで三井寺で行われていたということだったけれども、私が三井寺にお伺いしたのはその1週間後ということで、生憎この展覧会は見る事が出来なかったのですが、微妙寺でレレレ千手観音を見ることが出来た。
その後お堂の中にお邪魔して、十一面観音様にお参りさせていただいた。
幸運なことにこの時、他に参拝客が居なかったので、じっくりと十一面観音様と対峙することが出来た。
こういう時間は本当に至福の時。
そしてお参り後に御朱印を頂戴し(こちらで黄不動様の御朱印もいただけます)お堂を後にする。
そして、こちらのお方にもご挨拶させていただいた。
天台智者大師
神社仏閣めぐりを始めた頃は「大師」と言えば「弘法大師・空海」のことだと思っていたのだけれども、今思い返してみれば微笑ましい間違いで、それこそそれぞれの宗派に様々な大師様がいらっしゃる。
それらの大師様に想いを馳せると、やはり人々を救いたいという気持ちがありありと感じられて、そのお気持ちだけで、迷える凡夫のような私は有難い気持ちで一杯になってしまう。
そして、そのお気持ちに対して、今自分は何が出来るのだろう?と考えてしまうということも、神仏の功徳の一つなのだろう。