確か私は美術館に来たんだよね?と訪問後にフト思ってしまったのが根津美術館。
先週の日曜日、高城剛さんの講演会の整理券をゲットした後に、講演会開始まで4時間程時間があったので、どこに行こうかと思いあぐねていたのだけれども、先日お伺いした薬師寺東京別院で、根津美術館で「ほとけをめぐる花の美術」という企画展のチラシをいただいていたことを思い出して、表参道駅から徒歩10分程度の根津美術館にお伺いすることにした。
実は根津美術館に行くのは初めてだった。
表参道駅から10分程度歩かなければならないということで、ついつい足が向かわなかったのだけれども、そのアクセスの悪さ故なのか?はたまた土地の富貴というものもあるのか?日曜日の昼間にも関わらず、ゆったりと鑑賞することが出来るとても良い美術館だった。
そして今回の「ほとけをめぐる花の美術」企画展は、蓮華を始めとして、仏教絵画に描かれたさまざまな花が見られる、とても美しい企画展。
比叡山好きの私にとっては『日吉山王垂迹神曼荼羅』と『日吉山王本地仏曼荼羅』という鎌倉時代に描かれたというものを見ることが出来たのは、喜ばしいサプライズだった。
そして、まだ時間もあったので、庭園を散策することにしたのだけれども、この庭園が本当に素晴らしいところだった。
庭園に向かうと、いきなり神社仏閣を思わせるようなものがあり
ここは本当に美術館に併設されている庭園なのか?と思ってしまった程でして。
そして歩いていたら、鳥居を発見した。
あれ?ここって庭園ですよね?と思いながらも歩みを進める。
鳥居近くにも仏様がいらっしゃり
そして辿り着いたのがこちらだった。
天神の飛梅祠(渡唐天神)
私は美術館に来たはずなのに?と思いつつ、狛犬さん達にもご挨拶申し上げて
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
私が知っている天神様、という雰囲気とは一種異なるカンジを受けたのだけれども、調べてみたら、「渡唐天神様」がお祀りされているということだった。
受験生応援!:庭園内の「飛梅祠(ひばいし)」には、天神となった菅原道真が中国で参禅した姿を現した石造りの「渡唐天神」が祀られています。祠の名前は道真が九州に流された際に慕って飛んで行った梅の木の伝説に因みます。みなさんどうぞ体調と天候に気を付けて頑張ってください!#根津美術館 pic.twitter.com/fsLUJ140Ou
— 根津美術館 (@nezumuseum) 2017年1月13日
「渡唐天神」は、天神となった菅原道真公が中国に渡り、宋時代の仏鑑禅師と問答を交わした伝説に基づくという。
美術館の庭園内にある神社であるにも関わらず、「渡唐天神」様の像の前には沢山のシャープペンシルの類が奉納されているのを目にすると、こちらの御神徳というものが容易に想像出来た。
こちらにお伺いしただけでも、ある種度胆を抜かれたのだけれども、根津美術館の庭園には更に凄いと思わせる場所がありましてねぇ。
長くなったので続きは次回にて。