赤山禅院を後にして、バスに乗車して京都大原三千院へ移動。
大原という土地に来るのは初めてだったけれども、有名な観光地なので沢山の観光客が居るのかと思いきや、それほどではなかったので、安堵しつつ、三千院まで参道を歩く。
参道には川のせせらぎが響き、歩いているだけで、その清浄さが身に沁み込むようで、とても癒される。
お土産屋さんの脇にいらっしゃった可愛いお地蔵様。
何時だったか、聖地と言われる土地で暮らしている方が東京に来た時に、空気の悪さに体調を崩しそうになった、という話を聞いて、その時はまさかぁ、と思っていたけれども、やっぱりこういう土地に来ると、その話に信ぴょう性を感じてしまう訳だったりする。
本当に、空気が違う。
そして京都大原三千院に到着。
京都大原三千院
拝観料を支払い、宸殿・客殿へと向かう。
中の撮影は禁止されていたので、写真は無しなのだけれども、元三大師様もいらっしゃり、こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
そして写真撮影OKだったのが、「苔」を用いたアート作品“モシュ印”と“コケ寺リウム”のあるところだった。
モシュ印
コケ寺リウム
インスタ映えしそうだなぁと思いつつ、私はインスタやらないのですみません、という気持ちになってしまった(笑)
そしてこちらの御本尊でいらっしゃる薬師瑠璃光如来様のところにお伺いして、お参りさせていただいた。
参拝後に、小冊子が頒布されていることに気付く。
それは『生活のささえ』という本。
手のひらに収まる位の小さな本で、価格も¥300と超リーズナブルだったので、思わず購入してしまった。しかし、これが超良書で、巻頭に推薦の言葉があったのだけれども、仏教哲学者である鈴木大拙先生が書かれたものだった。
仏教と言うものは、調べれば調べる程、哲学のように難しく感じてしまうのは、私が凡夫であることが原因だと重々承知しているけれども、その「難しさ」をある種取り払うように、ただひたすらに仏の教えの重要さを、分かりやすく説いた書物を手に入れることが出来ただけでも三千院に来たかいがあると思えた程だった。
そして宸殿・客殿を後にして、
境内に漂う圧倒的な慈悲の源とでもいうべき、往生極楽院へと歩みを進めた。