宇治橋を渡り神苑方面へと歩みを進める。
昨日まで台風が来ていたとは思えない程の晴天で、少し歩くと汗ばむくらいだった(←これは私がスーツ着用だったせいかも知れないけれど)
内宮に到着したのが14時過ぎということもあって、それなりの参拝客が居た。
この時間帯の内宮にお伺いするのが久しぶりだったので、様々な人の話声が聞こえてくる。
この神域の中、心静かに歩くだけでも清めになるのに勿体ないなぁと思いつつ、まぁ清めとかどうでも良い人もいるのだろうし、人それぞれだろうと思いながらも御手洗場へと進む。
台風が去った後ということもあってか、五十鈴川の水量が増していた。
そのいつもの穏やかな流れとは違う、激しい水の流れを見ているとまさしく浄化されたような気分になってしまった。
以前記事にもしたけれども、この旅に出る前に読んだ『伊勢神宮<第三版>』という本の中に五十鈴川についての記述があった。
修学旅行で参宮した泉大津市の一小学生の感想文が、神宮の機関紙『瑞垣』にのっている。
その一節、
宇治川を渡ってすこし行くと美しい川まで来る。みんな手を洗うことになったが、私みたいなきたない手を、あんな美しい水につけるともったいないような気がしました。
つめたくてとてもいい気持ちでした。
その美しい手で神様をおがむのは、ほんとうにありがたいと思いました。
~『伊勢神宮<第三版>』より引用
その文章を思い出しながら、五十鈴川で手を清めると、自分の手がまるで真珠の輝きに満ちたような美しい手になった気がして、そしてその清められた手で神様にお会いできるということに無上の喜びを感じてしまった。
そして瀧祭神様のところへお伺いする。
今回もお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
こちらでお参りさせていただくと、内宮に再び来る事が出来たという事を改めて実感できるお社だったりする。
そして正宮に向かって歩みを進め、御贄調舎でもご挨拶させていただいて
天照大御神様のところへと向かう。
今回も有難く御垣内参拝をさせていただくことが出来た。
そして御稲御倉、外幣殿でもお参りさせていただき
荒祭宮へとお伺いすると行列が出来ていたので素直に行列に並び、再びこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りいただく。
そして忌火屋殿に想いを馳せ
御酒殿・由貴御倉でもお参りさせていただいた。
そして私が大好きな風日祈宮へと向かう。
多くの参拝客が居たはずなのに、風日祈宮にお伺いした際にはほとんど人が居なかった。
不思議なこともあるもんね、と思いつつ、お社の前に到着すると誰も居なくなったので、心静かに級長津彦命様、級長戸辺命様に再びお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただくことが出来た。
参拝を終えて橋を渡ろうとした時に、数多くの人々が風日祈宮に向かって歩いてきている姿が見えた。一人きりでお参りさせていただけたこと、即ち人払いをしていただけたのだろうと勝手に解釈。
そして神楽殿横の御朱印受付所で御朱印を頂戴して、ショートカットで大山祇神社・子安神社を目指す。
こちらの可愛らしい手水で再び清め
再びお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
もう何回も伊勢神宮参拝記を書いているので、私のブログ読者の方の中には、見飽きている人も居るのかも知れないけれども、私にとっては何度行っても新しい風景に出会え、そして新たな気持ちになれる場所なので、伊勢神宮の記事に関しては誰かの為ではなく、自分自身の為に書いている。
それ位、伊勢というのは私にとっては重要な場所なのだ。