私のブログの読者様というのは、お優しい方が多く、お問い合わせフォームにも個人的なお問い合わせについては返信しない旨を記載しているけれども、返信を求めることなく、感謝のメールなどをお送りいただける(ホント、返信しなくてスミマセン、、、)
そして私がお勧めした神社仏閣に行って良い事が起こったのでありがとうございます、とか、どこどこの神社仏閣でこんなことが行われますよ、と言った有益な情報も数多くいただく。
そんなメールの一つに、宮崎奕保禅師さまが好きだと言い続けている私に、永平寺東京別院で御征忌法脈会というものが行われるので、キセキレイさんのような方にお勧めです、というものがあった。
御征忌法脈会ってなんだろう?と思ったことと、ずっと永平寺東京別院にお伺いしなくてはならないと感じていたのだけれども、なかなかお伺いするチャンスも無かったので、これも良い機会だと思い、今回、初めて永平寺東京別院の長谷寺(ちょうこくじ)へお伺いしたという訳でして。
永平寺東京別院は西麻布という、超都会にあるお寺さんだったりする。
表参道駅から徒歩15分ということもあって、めんどくさがり屋な私は足が遠のいていた訳だけれども(トホホ)、今回ちゃんと調べたら、渋谷駅からバスに乗れば、すぐ近くだということに気付いた(爆)
そして渋谷駅から新橋行きのバスに乗って、南青山7丁目というバス停で下車。
バス停を降りてすぐのところで、長谷寺への案内版が見えた。
こちらの看板からは目と鼻の先に、永平寺東京別院 長谷寺が見えた。
永平寺東京別院 長谷寺
御親切な読者様からお教えいただいた御征忌法脈会の案内版も出ていた。
そして境内に入る。
空気感は、禅寺のそのものだった。
ここにお伺いする、という確固たる意志が無ければ、なかなか行けない場所だと言うこともあるのか、参拝客の姿はほとんど無かった。
手水で清めて
境内を散策。
微通亭(麻布稲荷)
長谷寺庭園
鐘楼堂
僧堂
法堂
法堂には狛犬さんならぬ、風神雷神が守りに入られていた。
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。
そして、永平寺東京別院のリーフレットの表紙も飾っていらっしゃる十一面観世音菩薩さまがお祀りされている観音堂へお伺いする。
観音堂
お堂の中に入ると、それはとてもお優しい観音様がいらっしゃった。
私は不勉強でこちらの観音様について存じあげなかったのだけれども、昔から奈良の長谷寺、鎌倉の長谷寺と同木同体の日本三大長谷観音と称されていたということだった(戦災で 麻布の観音様は伽藍共々消失されてしまったということですが、、、)
奇しくも奈良の長谷寺や鎌倉の長谷寺にお伺いしていた身としては、こちらにもお伺いする必要があったのだろうとおぼろげながら感じたりした。そしてお線香などをたむけさせていただいた後、こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
その後、お御籤を引かせていただくと、涙が出るような暖かいお言葉をいただけた。
誰も居ない中、しばらく十一面観音様の前に佇み、そのお優しいお姿を見つめていると涙が溢れそうになっている自分が居た。
本当に、お優しい観音様です。
奈良の長谷寺や鎌倉の長谷寺では参拝客が多くて、観音様とじっくりと対話することがなかなか難しいけれども、こちらでは私がお伺いしたタイミングもあるのかも知れないけれど、本当に心ゆくまでお参りすることが出来たので、とても素晴らしい時間を過ごす事が出来ました。
素敵すぎる。
そして寺務所にお伺いして、御朱印を頂戴し、御征忌法脈会についてお伺いすると、詳しい案内が書かれている紙を頂戴した。
今年(2016年)は10月27日から29日に行われるということだったけれども、日程などがどうしても私の仕事の都合と合わないことが判明し(涙)今回は参加することは断念せざるを得ない状況だった。
けれども、こういったものが東京で行われているということを知ることが出来ただけでも、私にとっては大きな収穫でした(本当にありがとうございます)
そういえば、福井の永平寺にお伺いしたのは、今年のことだったと思い出した。
あれから数カ月経過したけれども、やはり永平寺のお伺いした後には変化が起こるということを、今年の出来事を振り返ると今更ながら実感したりする。
永平寺というのは、それだけすごい場所でもあるし、素晴らしい場所でもある。
そして、私は『坐禅をすれば善き人となる―永平寺宮崎奕保禅師百八歳の生涯』の中で描かれているキセキレイのように、自ら与えられた使命を生き切っているのだろうかと、こちらの永平寺東京別院にお伺いしたことで、改めて自問自答する機会を頂戴できた。
全てに感謝。
坐禅をすれば善き人となる―永平寺宮崎奕保禅師百八歳の生涯
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