先月の今頃は、まさか伊勢に行くことになるとは思ってもいなかった。
日頃神様・仏様と崇高なことを言っていても、私は独り身で、誰かが養ってくれるという訳ではないので、お金を稼ぐためには仕事をしなくてはならない。そして、今まで携わってきたその仕事での悩みは尽きなく、真面目に仕事をしている人が結局損をするのだということをまざまざと感じるような職場で仕事をしていた。
これも修行なのかと思っていたけれども、ただ、やっぱりこの状況は間違っていると思うような出来事が沢山起こって、この状況から脱したいと願っていたことも事実であって、この状況が良くなりますように、と神様や仏様にお願いしていた。
そして今月の始めに神業としか思えないような出来事が起こり、すんなりと今の場所から離れることが決まった。
当初はその出来事に喜んでいた訳だけれども、私が今まで働いていた職場を離れることによって、知りたくもなかった事実 ~良い人だと思っていた人たちの裏の顔~ を見せられることとなり、しばらく何も出来ないような精神状態になってしまって、ブログも書けなくなってしまったほどだった。
ただ、今の職場を脱すると決まった時に、伊勢に行こうと思った。
人生の転機には、やはり天照様にご報告申し上げないと、という気持ちが大きかった。
今回は東京から伊勢まで夜行バスを利用して移動した。朝イチの新幹線を利用しても、東京からだと早くても10時頃に到着となってしまう。けれども、今回はとにかく早く伊勢に行きたいと言う気持ちが大きかったので、夜行バスなんぞを利用し、夜9時過ぎに新宿から乗車して、翌朝7時過ぎには伊勢に到着していた。
そして路線バスに乗って伊勢市駅から神宮会館前で下車して、今回宿泊する『神宮会館』に荷物を預かってもらった。私は伊勢で宿泊するならばこちら以外考えられないと思える程、このお宿が大好きだったりする。そして今までイロイロ旅してきた中でも、こちらのお宿を越えるところは無いと思える位、素晴らしいところだと思っている。ただ、人気のある宿なので、今回も『神宮会館』に予約が出来た日を元に旅行のプランニングを立てた訳でして。
荷物を預けたら、スタッフの方から「良いお天気になって良かったですね」と暖かい言葉を頂戴して、それだけで幸せな気持ちになれてしまった。
神宮会館から内宮へ向かう道。
この道は何度歩いただろう。
2012年に初めて伊勢神宮にお伺いして、それからというもの何度も、何度も歩いた道。
この道を歩いているだけで、いろいろな想いが込み上げてきた。
内宮前でネコちゃんを発見して、早朝の内宮前の風景だな、なんて思ったりして。
伊勢神宮 内宮
朝7:30位の光景。
日曜日の朝ということを考えると、人出はそれほど多いとは思わなかった。
ただ、この地に再びお伺い出来たことに感謝の気持ちで一杯だった。
宇治橋を歩いているだけでも、涙が出そうになる。
本当に、伊勢は美しい。
そして玉砂利の参道を歩くだけで、とても清められているような気分になった。
手水で清め
五十鈴川御手洗場へと向かう。
昔、ここに落ちてしまったなぁ、と思い出し(笑)、その清浄なる水の調べに耳を傾けつつ、手を浸す。
そして瀧祭神さまのところへ。
今回もお招き頂いたことに感謝してお参りさせていただいた。
内宮は本当に宇宙を感じることの出来る場所だと思っている。
この世のものとは思えない程、壮大なもの、偉大なものの存在を感じつつ、参道を歩く。
多分、お伺いした人にしか分からないだろうと思う。
こちらは、本当に神様がいらっしゃるところだということは。
そして御正宮に辿り着く。
今回も梅雨の合間の晴れ間という、暑い時期ではあったけれども、スーツ着用で御垣内参拝をさせていただいた。
伊勢に行くとスーツやパンプスなどを持参しなくてはならないので、荷物が普段の旅行よりも増えてしまうのだけれども、それも苦にならないと思えるものが、伊勢神宮にはある。
やはり御垣内は別世界であって、今回もこちらにお招きいただいたことに感謝して、そして次のステップに進めたことをご報告申し上げた。
本当に天照様はいつも見守って下さってるということを実感するしかなかった。
そして、すべては必然だったのだということも、理解することが出来た。
今まで数多くの神社仏閣にお伺いしているけれども、そのきっかけは、4年前に伊勢神宮にお伺いしたことが始まりだった。
そして、それ以来、何かにつけてお伺いしている訳だけれども、その都度、天照様は優しく見守って下さっていることに、改めて気付くことが出来た。
神様は本当にいらっしゃるんですよね。