建仁寺法堂脇には牡丹の花が咲いていた。
法堂の中に入ると、双龍の天井画が目に飛び込んでくる。
開眼されているということで、生きているようなカンジがした。
建仁寺の法堂は正式には「拈華堂(ねんげどう)」と言う。
拈華堂
建仁寺の法堂(法を説くお堂)の別称。
「拈華微笑」という禅語からきています。
ある日、お釈迦様が霊鷲山で説法をされた時、一本の花を拈って大勢の前に差し出しました。
誰もがその意味を理解できませんでしたが、ただ一人迦葉(釈迦三尊の一人)だけがにっこりと微笑んだそうです。
お釈迦様の真の教えは、この時迦葉尊者に以心伝心で伝わったのです。
法というものは文字や言葉にたよることなく、人の心から心へと今日まで伝えられてきました。
まさにこのお堂にふさわしい名前です。
合掌
と御朱印を頂戴した際に、御朱印帳に挟んで頂いた紙には書かれていた。
私はこのお話が大好きだったりする。そして言葉を交わさずとも、微笑みで理解していることを相手に伝えることが出来たら、どんなに素敵だろうといつも思う。
ただ相手を全面的に信頼していなければ、そこまでの境地に達することは出来ない。
今回の旅のテーマとして、神様仏様を全面的に信頼する、全てをお任せするという気持ちの重要性をひしひしと感じていたけれども、ここでもやはりそういったことを学ばさせていただけたのだと思いながら、法堂を後にした。
そして、建仁寺境内を散策した。
平成の茶苑
道元禅師 修業の遺蹟
こちらでも道元禅師様の足跡を目にすることが出来た。
明星殿・楽神廟
楽神廟は建仁寺開山栄西禅師の母親が岡山吉備津神社の末社である楽の社にお参りされ、夢に明星を見て禅師を胎内に授かられたという因縁により建仁寺境内に御祀りされています。
また、楽大明神の本地仏は虚空蔵菩薩(こくぞうぼさつ)であり、智慧明瞭・学徳増進・記憶力増進の功徳があるといわれ、受験合格の菩薩として近年信仰を集めております。
というところだったりする。
こちらでもお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
浴室
勅使門
三門
法堂には沢山の観光客が居たけれども、境内を散策する人の数は少なく、歩いているだけでとても癒される、気持ちの良いお寺だった。
そして「禅居庵 摩利支尊天堂」という案内を見つける。
引き寄せられるように、フラフラと摩利支尊天堂と向かっていった。