定光院からの石段を登り、次に訪れたのは比叡山横川道元禅師得度霊跡。
こちらも石段を下ったところにあるので、誰も居ない中、ただひたすらに石段を下る自分が居た。
そして道元禅師得度霊跡に到着。
道元禅師得度霊跡
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。つい先ほどお伺いした定光院とは全く異なった、凛とした厳しさを感じる場所であった。
道元禅師様は13歳の春、比叡山に登り、横川の千光坊にて仏道を学ばれ、翌年4月9日解脱谷の寂場坊において天台座主公円僧正について得度されたということ。
『永平寺 「104歳の禅師」・「修行の四季」 [DVD]』の「修行の四季」の方のDVDで何度も見た、道元禅師様の生い立ちというものがフラッシュバックされてきた。
その道元禅師様が得度されたという土地に、自分自身が立っているということが、まるで夢でも見ているのではないのかしらん?と感じたりした。
今年の1月に永平寺にお伺いした際には、まさかその数カ月後に、この土地に立っているということは想像もしていなかった訳でして。。。
今回、比叡山に来て良かったと思う事は、最澄さんという方のことを改めて認識出来たということ。神社仏閣巡りを始めて、最初に触れた仏教というものが高野山=空海さんだったので、空海さんが一番だと思っていた部分が大きかった。
ただ、この神社仏閣めぐりも早4年が経過しようとしている今となっては、どの祖師様が偉いとか、どの宗派が素晴らしいとか、一言では言えない部分が大きくなってきている。
それぞれの祖師様も素晴らしいお考えをお持ちだし、それぞれの宗派も全て人を救いたいという気持ちから独自の流儀を唱えられていると気付いたから。
まだまだ勉強が必要ということを、改めて認識して、この地を後にした。
じっくりゆっくりと横川エリアを散策していたら、既に時計は15時を大分過ぎていた。最終のバスが16時発なので、慌てて横川中堂へと向かった。