朝旅館を出て、歩いて松江駅へ。
何故歩いて行ったのかと言えば、まだ「縁結びパーフェクトチケット」を手に入れていなかったので、バスに乗るのももったいないよなーという、ケチな考えと、松江という街を歩いてみたかったからという単純な理由(笑)
橋を渡りテクテク歩いていると、なにやら神社の気配が。。。
そこは、御祭神が速秋津比売神さまであられる賣布神社だった。
ちょっとびっくりする。
私は毎朝大祓詞を奏上している訳だけれども、大祓詞を奏上し始めた最初の頃
荒塩の潮の八百道の八潮路の潮の八百会に坐す速秋津比蕒といふ神、持ちかか呑みてむ
という部分、これ一気に言わなくちゃならないんで、上手く奏上出来なかったことを思い出したりした(爆)
賣布神社の御由緒によれば、ご神徳は
当社は遠く神代において摂社の御祭神である櫛八玉神が潮の流れの中にあるとされる速秋津比蕒神を生命の祖神としてお祀りになったことに始まり、後に樹種の神とされる相殿の三神が合わせ祀られたと伝えられています。
このことは、海の潮の動きと地上の樹木の働きがあいまって海河山野の幸がもたらされ、人々も生かされていることが示されているのです。
神ながらの道の原点は、大自然の営みに畏敬の念をはらい、自己の生き方を律して、諸々の禍いや過ち、そして気枯れ(穢れ)などあればこれを見直し、人本来の生き方や生命力を甦らせることにあり、それが「祓え・清め」の真の意義でもあります。
そのための活力(気)は、「潮の気(水気や塩気)そして、樹木の気に宿る神々によってもたらされる」と信仰されてきたのです。
~賣布神社御由緒書きより引用
まずは日ごろの生活で身に付いてしまった、穢れを払うべく、こちらに呼ばれたのだろうとぼんやり思いながら、鳥居を潜る。
狛犬さんたちにも挨拶して
手水で清めて参拝させていただく。
賣布神社 拝殿
こちらは松江のど真ん中にあるとは思えない程、清らかな神社。
おまけに参拝客は私一人という、とても恵まれた状況の中、境内を散策させていただく。
和田津見社
金毘羅社
船霊社
榎荒神社
常光社
恵美須神社
一通りお参りさせていただいた後に、社務所で御朱印と塩守りを頂戴した。
この「塩守り」についていた説明書きを読むと
当社の主祭神である「速秋津比蕒神」は「大祓詞」にもあるように、多くの潮流のおり成す所にあって、地上界の諸々の汚濁を清めて、いのち(活きて働く力)の蘇りをはかる働きをなさる神様として信仰されてきました。
と書かれていた。
出雲の神々の皆様にお会いする前に、祓い清める必要があったから、こちらにお伺いしたのかしらん?などと思ったりしつつ、予定していたバスの時間が迫っていたので、足早に松江駅へと向かった。