滋賀院門跡にお伺いしました

西教寺にお伺いしたのとは別の日に、滋賀院門跡にお伺いした。

坂本比叡山口駅から少し行くと、司馬遼太郎さんの『街道を行く』の中でも描かれている「鶴喜そば」のある「作り道」と呼ばれる道があり、その道を歩いていく。

風情ある外観の鶴喜そばさんの近くには、猿を模った最中が売られている和菓子屋さんがあったりして、眺めているだけでもちょっとした観光気分。

その雰囲気を堪能しながら、のんびり歩いていたら、写真を撮るのを失念してしまった。。。

そして右手に御殿馬場という道が見えてきたので、そちらに向かって歩いていく。

比叡山坂本は里坊の街だ。

昔、比叡山延暦寺の僧侶は山で生涯を過ごしたのだけれども、お山の生活は非常に厳しかったため、江戸時代の初め頃からその厳しさに耐えられなくなった老僧や病弱の僧徒が隠居保養するために、天台座主に願い出て、賜ったものが里坊だという。

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御殿馬場を歩いていると、叡山文庫や叡山学院などが目に入る。

そして御殿馬場突き当りに、滋賀院門跡の勅使門が見えた。

案内板に従って、拝観受付へと進む。

拝観料を支払い、中にお邪魔する。

*ここから先は写真撮影禁止だったので写真は無しです。

ここでも私以外の参拝客はおらず、これまた不思議だなぁと思いつつ、有名な狩野派・渡辺了慶の襖絵などをじっくりと見ることが出来たのだけれども、中でも一番印象に残ったのは、内仏殿だった。

猿が入るので扉は閉めて下さい、と書かれた扉を開ける。

歩くと足音が響いてしまうのではないかと思われる位、その清らかで静かな空間の奥に、光輝く薬師如来様のお姿があった。

そのお姿に目を奪われていたところ、誰も居ないと思っていたのに人の気配を感じた。

それは、一人の僧侶が祈りを捧げている姿だった。

誰かが居るとか居ないとか、そんな事は全く関係なく、ひたすら祈りを捧げているその真摯な姿に、ある種の感動を覚えてしまった。これが貰えるから、こういう態度を取る、と言った、取引というものを、全く感じさせない、その真摯な祈りは西教寺で見た僧侶とある種通じるものを感じてしまった訳でして。。。

内仏殿の御本尊は薬師如来様であり、近くにあった説明書きには、根本中堂にお参り出来ない時にはこちらの薬師如来様にお参りする、といったことが書かれていた。

今回の旅では根本中堂にはお伺い出来なかったので、こちらで私も祈らせていただいた。

そして小堀遠州作と言われる庭園に行き、しばらくこの美しい庭園を眺めていた。

誰の話し声も聞こえてこないというのは、本当に贅沢だ。

最後に根本中堂で使われていたという不滅の法灯を見ることが出来た。

決して間近で見る事は無いと思っていた、不滅の法灯が目の前にあるということが不思議でならなかった。

まだまだ比叡山坂本の街を散策したいと思う気持ちもあったけれども、次の目的地に移動するために、ケーブル坂本駅を目指した。

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