今回はANAクラウンプラザホテル京都に宿泊してみた。
チェックインしなくては、とロビーに向かう道すがら、ホテルの敷地内に神社的な気配が漂っていたことにはて?と思ったら
御神木と思わしき木があり、その傍には狐さんがいらっしゃいましてねぇ、、、びっくりした。
ホテルの人に聞いてみようと思ったけれど、ちょっと忙しそうだったのでチェックインの際に聞きそびれてしまい、結局こちらの所以を聞けずじまいだった。
シングルのお部屋を予約していたけれども、御厚意でツインにアップグレードしていただけた。
いささか古い感じが否めないところもあったけれども
宿泊客向けにスリープアドバンテージなるサービスがあったりするところは、さすがにハイクラスのホテルだなぁと思ったりして。
このプログラムは、快眠コンサルタント・岩田アリチカ氏 のアドバイスのもと、睡眠改善学に基づき、「就寝前のリラックス」、「夜と朝のメリハリ」、「良好な睡眠環境」という3つの重要ポイントと、ご宿泊されたお客様に対して実施した睡眠に関する調査結果を併せて反映し、日本のお客様のために独自に開発しました。
深く良質な睡眠と快適な目覚めのために配慮されたアメニティや、日常生活や旅先で活かせる快眠のためのポイントをまとめた小冊子、お好みで選べるピローやアロマ、加湿器などの貸し出しメニューを、クラブフロアなど上級フロアにご宿泊されるお客様はすべて無料でご利用いただけます。
~ホテル予約・宿泊予約のIHG・ANA・ホテルズグループジャパン 公式サイト より引用
ミニバーのあるホテルに泊まったの、久しぶりだよと思ったりして。
キャッスルビューではなかったけれども、窓からは山が見えた。
そして、夕食を取るために外に出た。
二条城付近はあまりお店が無いので、プラプラ京都御所方面に歩いて行くと、町家の屋根の上に鍾馗さんを発見した。
この旅に出る前の日曜日、テレビ東京で放映されている「日本の昔ばなし」と言うアニメ番組で「鍾馗(しょうき)さんと鬼瓦(おにがわら)」というお話を見た。
その話と言うのは、
昔、京都にある小さい扇子屋さんの向かいに商売上手の薬屋が店を構えたところ、次第に扇子屋の奥さんの具合が悪くなっていった。
その原因が、薬屋の屋根に据えられた鬼瓦によって行き場を無くした魑魅魍魎達が、向かいの扇子屋さんの奥さんに憑りついてしまった為だという。
そして、鬼よりも強い鍾馗さんを扇子屋さんの屋根に取り付けたところ、魑魅魍魎達は消え去り、奥さんの具合が良くなっていった
というような内容だった。
なので、今まで知ることの無かった鍾馗さんの存在をアニメで知る事となった訳だけれども、まさかこんなにすぐに鍾馗さんを見る事になるとは、と、正直驚きを隠せなかった。
調べてみたら、鍾馗さんと言うのは二条城付近に集中しているということだった。
京都散策をする際に町家の小屋根に目を向けると、“鍾馗(しょうき)さん”と呼ばれる瓦人形が見つかるはず。これは、近畿以西の地域に古くから伝わる風習で、中国の道教がルーツの魔除け。なんでも、お寺からはじかれてくる魔物や鬼が自宅に侵入してこないよう跳ね返してくれるという、火除けや病気快癒の力を持つ神様だ。
お寺の多い京都には必然的に鍾馗さんも多く、現存数は推定3000体にも上るとか。集中しているのは、二条城の南側や堀川蛸薬師を西に入ったエリア、上七軒や祇園などの花街などに多いが、基本的には古い町家があれば、ほぼ必ず鍾馗さんを見つけられる。
この鍾馗さんは、来歴には諸説あるものの、中国は唐代の実存人物と言われている。鍾馗さんは、魁偉な容貌が原因で官吏登用試験に落ちたことを恥じて自害。その後、病で寝込む玄宗皇帝の夢に現れて小鬼を退治してくれたことから、邪気祓いの力があると広まったとされている。
~太田出版 ケトルニュースより引用
今回特に何も考えずに二条城付近に宿泊することとなった訳だけれども、その古き良き街並みを歩いていたら、何となく心地良かった。
そして、食事を終えてホテルに戻って、明日再びお伺いしようと考えていた比叡山の移動について調べてみたら、二条城からは京都市営東西線で浜大津まで、そして浜大津から京阪石山坂本線という電車に乗車すれば、坂本駅まで出られることに気付いた。
明日はこの路線で移動してみようと思いながら、スリープアドバンテージの力を借りて、心地よく眠りにつくことが出来た。