石山寺を後にして、京阪に乗車して京都まで戻る。
京阪ってホントに可愛い電車だな。
前回鞍馬・貴船に行った際にはバスを利用した訳だけれども、京阪電車の可愛らしさを考えるとやっぱり京阪で行った方が良いかも、なんて思ってしまった。
比叡山もしかりで、JRで行くのも良いけれど、旅に出ているという情緒を感じるのは京阪の方が圧勝。
そして電車を乗り換えると、車内でとある存在に気付いた。
電車内に何故か成田山の御札がありまして、、、
京都で何故成田山の御札???と頭の中がクエスチョンマークで一杯になってしまったので、ググってみると成田山大阪別院のHPに辿り着いた。
京阪電車や京阪バスに乗ると成田山不動尊のお札を見かけますが、どうしてですか?
京阪電車や京阪バスに乗られたことがある方でご存知の方が多いとは思いますが、どの車両の壁にも必ず成田山のお札が掛けてあります。また香里園駅の別の呼び名が「成田山不動尊前」ともなっています。
これは成田山不動尊(以下:当山)が昭和9年に、京阪電気鉄道株式会社がかつて経営していた香里遊園地跡地の一部の土地を寄進して施主となり建立されたことによります。
非常に歴史のある淀川東岸の街道は古くから栄えていましたが、大阪市内からは表鬼門にあたり、京都からは裏鬼門に当たる地域でもありました。この地域の安全なる発展は地域住民と同じく沿線の輸送を担う京阪電鉄関係者の切なる願いでもありました。
当山開創以来、京阪電鉄関係者は春、秋、年末に必ず参拝に訪れ、沿線地域の交通輸送と開発発展が無魔に進むことを祈願されてきました。各車両に掲げてあるお守り札は、毎年12月に年末年始輸送安全をご祈願された際に授与されるお札で、1年に一度必ず取り換えられ、乗車される皆さんの安全が願われています。
~『成田山大阪別院明王院』HPより引用
成田山の御札が電車内にあるよーと一人勝手に興奮してしまったけれども、いつも乗車している人々にとっては普通の光景なのだろう。
それでも日常の生活の中に仏様が溶け込んでいるって、すごいなぁと思いながら、電車に揺られていた。
そしてホテルに戻り荷物をピックアップしようと思ったけれども、ちょっとお腹が空いてきたのでホテルのある二条城前では無く、その手前の烏丸御池駅で下車して駅の近くにあったお店でサクッとランチを済ませた。
そしてホテルまで歩いて戻った訳なのだけれども、間違えて曲がった道の先に神社があった。
それこそが御金神社だった。
御金神社
その金ピカの鳥居に度胆を抜かれながら、こんな神社がホテル近くにあったことに驚きの気持ちで一杯だった。
その金ピカの鳥居を潜ると、こじんまりとした境内の中には沢山の参拝客が居た。
それもそのはずで、私はお伺いするまで知らなかったけれども、日本で唯一の強力な金運上昇パワースポットとして有名なところだそうでして。。。
Wikiにはこういう記述もあった。
現在は、金色の鳥居など黄金色に飾られた神社で、お金を祭る神社として、資産運用や証券取引等の成功を願ったり、競馬競輪などでの勝利や、宝くじ等の当選を願う絵馬が大量に奉納されている。
しかし、この神社の創建者田中庄吉は、現在の金光教の布教者である初代白神新一郎により、金光教に入信し、京都で布教を行い、500人を越える信者が従った高徳な布教者だった。 1883年10月6日に、その組織を公認のものとするため、金乃神の金にちなんだ、美濃の南宮大社の祭神金山彦命を祀る神社として、京都府知事の認可を得る。 1888年には神道教会所属御金教会所を設立するが、金光教が独立する段階で行われた講社結集運動には加わることはなかった。
現在は、金光教との関わりもなくなり、「金乃神」=いわゆる「金神」の宮としての活動もない。ただ、金光教本部にあった金乃神社同様に「金山毘古神」に加えて、日天四・月天四に相当する、「天照大神」と「月読神」も祭神であるところや、「金神」に関わる、建築、転宅、方位、厄除け等の神としての働きに名残が見られる。
元々信仰者の多いところに建てた神社のため、地元では親しまれている神社のようである。
~Wikiより引用
境内に入っても私には特に感じるものは無かったので、ご挨拶させて頂く程度に止めておいた。
御守り等授与所はテント下にあり、箱に初穂料を収めて勝手にいただくというシステム。
お金を洗うと良いと言われているみたいで、沢山の人々が手持ちのお金を清めていた。
お金にまつわる神社という事で、人々の欲望が渦巻いているような場所なのかと思いきや、そういった類のものは感じなかったけれども、そもそも金運ってなんだろうと思ってしまったりして。
収入が増えることが金運だとするのならば、収入が増えることによって生じるストレスよりお金を使ってしまっては元も子も無いのではないのかしらん?とか、収入は相変わらずだけれども、ストレスもないが故に浪費もせず、与えられたもので満足出来る生活が送れるというのも、金運が上がったということになるのではないのかと思ったりして。。。
こういう神社にお伺いすることになったのも、何かの学びだったのだろうと思いつつ、ホテルに戻り、荷物をピックアップして、ついでにホテルの送迎バスで京都駅まで送ってもらった。
そして新幹線で京都から東京へと戻る。
新幹線は本当にラクチンで、あっという間に東京に戻ることが出来た。けれどもいつも飛行機で東京に戻っていた感覚とは違う、日常の延長上のような旅だと感じてしまったのは否めない。
以前伊丹空港の本屋さんで『なぜ一流のリーダーは東京-大阪間を飛行機で移動するのか (扶桑社新書)』という本があったので読んでみたのけれども、その本の中に書かれている記述に思わず納得している自分が居た。
なかには、移動手段を指定するリーダーもいました。
たとえば、大阪出張が決まった場合を例に挙げてみましょう。
人によっては新幹線で向かう人もいれば、飛行機で向かう人もいます。新幹線の発着する東京駅や品川駅が近い、また、新大阪駅に近いところで打ち合わせがある場合、新幹線で大阪へと向かう人が多いのではないでしょうか。
ところが、利便性よりも、「飛行機」という乗り物を優先したのです。
ある時、その理由を聞いてみたことがあります。
私:「次回のご出張は、新幹線で行かれたほうが便利だと思うのですが」
上司:「そうだね、その日の移動の効率性を考えた場合は、そのとおりだ。でも、ボクは、いかに効率的に移動できるかを考えるよりも、いかにこれからの仕事にいいインパクトを残せるかを考えて行動している」
私:「新幹線よりも飛行機に乗ったほうが、仕事にいい影響を及ぼすことができるというわけですね」
上司:「そうだ。ほら、大阪に到着するとわかっていても、飛行機に乗ったら、周りは雲ばかりだろ。異空間だし、時々どこに向かっているのかわからないという感覚になるのがいいんだ」
私:「おっしゃるとおり、周りが雲ばかりだと、日本を超えて海外へ、はるばる遠くまで向かっている気分になりますものね」
上司:「そうだね。なるべく異空間に身をおいてごらん。そうすると、ふとインスピレーションが湧いてきて、今までどんなに考えてもわからなかったことが、解決に向かうことがある。素晴らしい瞬間だ。この前は思わずブラボーと叫んでしまったよ(笑)」
なるべく異空間に身を置くという事。
私が飛行機に乗りたがるのも、そして神社仏閣にお伺いしたくなるのも、そんな理由なのではないかと思ってしまった旅なのでした。
なぜ一流のリーダーは東京-大阪間を飛行機で移動するのか (扶桑社新書)
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