大杉権現社から不動堂を目指す。
そして僧正ガ谷不動堂に到着した。
僧正ガ谷不動堂
こちらのお堂の不動明王様は伝教大師様がお刻みになったと伝えられているとのこと。前回鞍馬寺にお伺いした際には比叡山という土地に全くもって興味が無かったので、こちらの案内版を見ても何とも思っていない自分が居た。
それと言うのも、昔神社仏閣の旅で出会った女子から、比叡山で行われたスピっぽい人が主催しているものに参加して、比叡山の僧侶もそのイベントにとても協力的だったという話を聞いて、なんだかなぁ、、、と思っていた部分が大きかったので、比叡山という土地を避けていた。
今考えば、それこそ偏見でしかなかったのだけれども(笑)、やはりどんな場所でも人の意見などは全て鵜呑みにせずに、自分で確かめてみなければならないってことなんだよなぁと思いつつ、こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
今回はホントお伺いしたタイミングが良かったみたいで、大杉権現社から奥の院魔王殿までの間、お参りする時には誰も居ない状態だった。
なので、前回お伺いした際にはお参りできなかった義経堂にもお参りさせていただいた。
義経堂
誰も居ないこの状態というのは、本当に贅沢だなぁと思いつつ、この場の空気感を堪能させていただいた。
この場を離れることに後ろ髪を引かれつつ、魔王殿へと向かう。
私は下って行くような格好になるのでラクチンだったけれども、貴船から来る人々ともすれ違い、ホント貴船からだと勾配がきつくて大変だよなぁと思いながら歩く。
ほとんどはカップルだったけれども(笑)途中、とても可愛らしい20代位の女の子が一人で登ってくる姿を見た。するとその女の子は「こんにちは!」と元気よく私に声を掛けてくれた。
その姿を見てじーんとしている自分が居たりして(笑)
ホント最近は若い女の子が一人で神社仏閣にお伺いする姿を見ることが多くなってきた。そしてその女の子達のほとんどは今時のスタイルで、とても神社仏閣にお伺いすることが趣味のようには見えない外見の華やかな子ばかりなので、時代は変化してきているのだろうと思った。
それこそ私が20代の頃なんて、神社仏閣にお伺いするなんていうことは考えられなかったから(爆)
ホント気を付けて良いお参りになるようにね!と心の中で思いながら、魔王殿に到着した。
鞍馬寺 奥の院 魔王殿
手水で清めさせていただいて、再びこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
こちらにお伺いした際にも他に参拝客はおらず、心ゆくまでこの土地を堪能させていただいている自分が居た。
すると、前回は気付く事の無かった案内版を目にした。
この案内版を見て、鞍馬寺というところは、本当に至極真っ当なところだと改めて思わざるを得なかった。
このお山で手に入れた力を、利用する人の心がけ次第なのだろうと。
下って行くと川のせせらぎなどが聞こえてきて、それこそ龍が居るような気配がしてきた。
鞍馬寺の西門を出ると、それこそ雨が強くなってきた。
それはまるで、龍が歓迎して降らせている雨のような気がした。