神社・仏閣に訪れる際には、必ずどういった神様や仏様が祀られているか、出来るだけ調べるようにしています。下調べなしにお伺いするという事は、どういった会社か調べもしないで、採用面接を受けに行くようなものだと思っているので(笑)面接行った先で「で、この会社って何やってるんですか?」と尋ねられては、先方も良い気はしませんよね~。それと同じことです。
最近出雲大社に行きたい熱が自分の中で高まっているので、出雲大社について調べてみました。
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参拝前に知っておきたい出雲大社の基礎知識
正式な読み方は「いずもおおやしろ」
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一般的には「いずもたいしゃ」と呼ばれていますが、正式には「いずもおおやしろ」と言います。その歴史は古く、『古事記』には大国主大神の国譲りの功績を称えて造営されたのが「天日隅宮(あめのひすみのみや)」だと記され、これが出雲大社の始まりだとされています。
二拝四拍手一拝で参拝
一般的な神社の参拝は「二拝二拍手一拝」ですが、
出雲大社は「二拝四拍手一拝」となります。
<拝礼作法>
一拝 : 深いお辞儀をします
祈念 : 拝と同じように深いお辞儀をして、まず自分が今ここに生きている感謝のこころを捧げます。そして、これから自分の行うことや、心に思っていることを祈念します。
二拝 : 深く二度お辞儀をします。
四拍手 : 静かに両手を胸の高さに伸ばし、四度拍ちます。拍手は真剣な気持ちで、神のおかげを心から感謝し拍たねばなりません。
一拝 : 深いお辞儀をします
出雲大社紫野教会 HPより
結びの縁が授かる「大国主大神」
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大国主大神は、大己貴命(おおなむちのみこと)、八千矛神(やちほこのかみ)、葦原醜男・葦原色許男神(あしはらしこを)、といくつもの別名をお持ちになる神様です。国土開発、農耕・漁業、医療など、ご神徳は幅広く、多くの女神から結ばれた事から、縁結びの神様としても有名です。
その「縁」は男女の結びつきだけではなく、幅広いご縁にご利益があると言われています。
出雲大社の宮司
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出雲大社に年間多くの恒例祭典がありますが、全ては出雲国造(宮司)が奉仕されます。現在の宮司は第八十四代で、その祖先は、天照大御神の御子で大国主大神に仕えることを命じられた天忍穂耳尊(あめのおしほみみのみこと)となります。これは国譲りの際に、大国主大神と天照大御神の間で交わされた大切な約束によるもので、子孫は代々、国造(宮司)を受け継いでいます。
旧暦10月には全国の神々は出雲に集合
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旧暦の10月10日に、全国の神々は出雲に集まります。一般的には「神無月」と呼ばれる10月ですが、出雲では「神有月」と呼ばれています。国譲りの稲佐の浜から上陸された神々は、出雲大社摂社の上宮に集まり、生きとしいけるものの「縁」を結ぶ神議(かむはかり)という会議をされます。
巨大神殿
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出雲大社について「今から1000年以上前には、高さ約48メートルの高層神殿があった」という伝承があります。平安時代の書物『口遊』の中に、当時の大きな建物ベスト3が書かれています。それが「雲太・和二・京三」で、雲太とは出雲大社が一番、和二とは大和の東大寺大仏殿が二番、京三とは平安京の大極殿が三番という意味です。「当時の大仏殿が高さ約45メートルだったので、出雲大社はそれ以上あった」というあかしだといわれており平成12年に発掘された、巨大な宇豆柱はその伝承を裏付けるものとされています。
参考文献:
●出雲大社 (楽学ブックス)
●「出雲―聖地の至宝―」図録(2012年東京国立博物館で行われた「出雲-聖地の至宝-」会場で購入)
って、本棚から去年東京国立博物館で行われた出雲展の図録が出て来て、これに行っていた事を思い出した、、、