ミーハー的に東大寺を見てみると

吉田さらささんの『あなたの願いをかなえる仏像に出会う本』という本を読みました。

内容はと言うと、

「プレゼンに勝つ」、「記憶力を高める」、「彼のハートを射止める」、「美肌になる」、「頭痛を治す」、「極楽浄土に行く」…。現世のことから、来世のことまで。“ご利益別”仏像ガイド。
~Amazon商品紹介より引用

と結構俗世的なのですが、それぞれの仏様が見られる寺院も記載されていたので、こちらの本に載っていた「東大寺でお会いできる仏様」をリストアップしてみました。こういう俗世的な見方で見てみると、お寺めぐりが違った角度から楽しめるかも知れません(笑)

毘沙門天(びしゃもんてん)

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photo credit: wallyg via photopin cc

お客さんを倍増して商売繁盛

毘沙門天は多聞天ともいい、仏様の世界の四方を守る四天王の一人です。四天王の場合は北を守りますが、毘沙門天と呼ぶ場合は単独で信仰されることが多いということです。毘沙門天様は聖徳太子の前に出現して出世を助けたり、上杉謙信などの戦国武将に信仰されていました。また、庶民の味方とされる七福神の一人でもあり、毘沙門天様は商売繁盛によいと言われています。

大仏殿に巨大な多聞天がいらっしゃいます。他の追随を許さないものすごい迫力なので、大仏様だけでなく、こちらもちゃんと拝みましょう。

不空羂索観音(ふくうけんさくかんのん)

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photo credit: wiki Todaiji Monaster Fukukensaku Kwannon of Hokkedo

狙った相手は百発百中

不空羂索観音様は「狙った獲物は絶対に逃さない」という性質をお持ちです。「不空」とは「空しからず」という意味で、「羂索」は古代インドで使われていた「投げ縄のような形の狩猟道具」の事です。つまり不空羂索観音様は、羂索を投げれば必ず獲物を捕らえる事が出来る百発百中の観音様なのです(ここで言う獲物とは、救うべき人ということ)

法華堂(三月堂)に君臨する女王のような観音様。たくさんの宝石を使ったゴージャスな冠が素敵です。が、あまりにも貫禄がありすぎて、恋愛成就祈願という感じではないかもしれません。

金剛力士(こんごうりきし)四天王(してんのう)

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photo credit: wallyg via photopin cc

家のセキュリティを万全にしたいなら

金剛力士は仁王様という名前でもおなじみの仏様で、お寺の門の両脇に立って外敵を撃退するのが主な仕事です。一人は口を開いた阿形(あぎょう)で宇宙の始まりを表わしています。もう一人は口を閉じた吽形(うんぎょう)で、閉じた口は、宇宙の完成を表わしています。

*金剛力士
南大門の左右にある日本一パワフルな仁王様です。運慶、快慶の合作としてあまりにも有名なこの像は、夏から初秋にかけて夜間ライトアップが行われます。昼間よりもよく見えるので、ぜひこの季節の夜にお出かけください。

*四天王
大仏殿などとくらべてやや拝観者が少ない戒壇堂というお堂にあります。男性的な魅力にあふれた四天王様が仏像マニアに大人気です。

賓頭盧尊者(びんずるそんじゃ)

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photo credit: JuhaOnTheRoad via photopin cc

力があるのに正当に評価されないと思った時には

賓頭盧尊者様は、お釈迦様のお弟子さんで、とても弁の立つ方であり、神通力(超能力)もきわめて強かったのですが、その力を皆に誇示してみせたため、お釈迦様の怒りを買い「おまえは悟りを得て仏の世界に入る事はまかりならん。この世に留まって人を救いなさい」と言われてしまいました。そのため今でも他の仏様とは違い、お堂の外や、お堂の中でも少し離れた場所に一人でいらっしゃることが多い、との事です。

大仏殿の入口付近にあり、真っ赤な頭巾とケープのようなものを身に付けています。

まとめ

今回は東大寺だけをピックアップしましたが、その他にも仏様ごとに主にどのお寺で見られるか掲載されています。奈良だけではなく都内のお寺の情報も結構載っていたので、これを片手にイロイロなお寺を回ってみるのも楽しいかも知れません(笑)

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