翌日、朝一番に大阪市内のホテルから一路住吉大社を目指した。
今回私が宿泊したのが近鉄上本町という駅に近いビジネスホテルで、当初大阪に行ったらお伺いしたいと思っていたお寺さんからも歩いて行けるということ、そして駅からは伊丹空港行きのリムジンバスも出ているから便利かも、なんて思っていたのだけれども、当日になってやっぱり大阪に来たのだから、住吉大社にお伺いしなければならないような気がして、急遽予定を変更して、難波まで移動して、南海電鉄に乗り換えて住吉大社駅に到着。
住吉大社は元々気になっている場所ではあった。
神功皇后さまに関連しているお社だし、丹生川上神社下社の宮司さんはこちらで奉職されていたということを聞いていたので、どんな神社なんだろう、と興味はあったけれども、奈良や京都の神社仏閣にお伺いしても、なかなか住吉大社まで足を延ばすということが出来なかったというのが正直なところだった。
今回も本来ならばお伺いする予定ではなかったけれども、唐突にお伺いしたくなったということは、やはり呼ばれていたのかなぁと思ったりした訳でして。。。
朝7時30頃には住吉大社駅に到着した。
参拝客らしき姿はほとんど見えない。
平日ということもあるのかも知れないと思いつつ、歩みを進めると、住吉大社が見えてきた。
住吉大社
狛犬さん達にご挨拶して
鳥居を潜ろうとしたら、朝日がパーッと差してきた。
偶然、なのかも知れないけれども、何となく良い予感。
絵馬殿にもカメラを向けると光。
絵馬殿
そして反橋に差し掛かる。
反橋
こちらの狛犬さん達にもご挨拶して
反橋を渡る。
本当にこの橋は渡って良い橋なのか?と一瞬思ってしまった位、誰も居なかった。
それは約2年前に、宇佐神宮にお伺いした時に、境内にあまりにも人が居なく、他所さまのお庭を勝手にお邪魔しているような感覚と似ていた。
神功皇后さまの御計らいなのだろうか?と思いながら歩みを進めた。
そして手水で清める。
手水舎
手水にはウサギさん。
手水の前には、とても立派な御神木があった。
そして角鳥居前に到着。
角鳥居
そして角鳥居を潜るとまず最初に目にするのが、第三本宮
第三本宮
こちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。
住吉大社の社殿は他にはお目にかかったことのないような形で御鎮座されていた。
住吉大社の社殿は、他の一般の神社と異なって、社殿が縦に並んでいます。
第一、第二、第三の本宮が奥より順に西面して並び、第四本宮のみが、第三本宮の南側に横に並んでいます。祭神は
第一本宮 底筒男命
第二本宮 中筒男命
第三本宮 表筒男命
第四本宮 息長足姫命(神功皇后)
となっています。
この縦ならびの社殿配置を、近世以来「三社すすむは魚鱗の備え、一社ひらくは鶴翼の構えで、八陣の法」をあらわすといった表現で理由づけがなされてきました。そのような軍陣の構えにたとえるのは、もちろん後世の付会でしょうが、寸分の隙もない配列の構想は、たしかに軍船の進む状をみるここちがします。
~住吉信仰―いのちの根源、海の神 より引用
ということで、こちらの第三本宮の隣に、第四本宮(神功皇后さま)が御鎮座されている。
第四本宮
神功皇后さまということで、私は個人的に思い入れが深いお方でもいらっしゃるので、特に念入りにこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
そして第四本宮の近くには、楯社
楯社
別名を楯御前 (たてごぜん) ともいわれているそうで、本社は鹿島神宮・御本宮を守護する武神だと住吉大社のHPには記載されていた。
そしてこちらの近くにあるのが
翡翠 撫でうさぎ
住吉大社は境内の至るところに、こういった手作りの案内板のようなものが多く見受けられて、一の宮とは思えない程庶民的な一面があったりする。庶民的と言えば、境内には参拝客の姿はほとんどいなかったのだけれども、代わりに境内を自転車で通り抜ける地元の人々の姿を見て衝撃を受けたことも事実(笑)
さすがに角鳥居内を自転車で通り抜ける人の姿は見なかったけれど。
それにしても、本当に美しい風景だなぁと思い、しばしこちらの前でこの雰囲気を堪能してみた。
そして第二本宮にもお参りさせていただき
第二本宮
第一本宮の前へ
第一本宮
これまた光がパーっと差してきて、思わず手を合わせている自分が居た。そしてこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。
とても力強い神様がいらっしゃるように感じた。
と、今回私がお伺いする前に認識していた住吉大社というのは、この四つのお社があると言った程度だったので、この後境内を更に散策して、住吉大社の奥深さというものに触れることになると言う事を、この時はまだ知らずにいた。
やっぱり自分の目と足で確認しないと分からないことって、本当に多い。
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