11月から100分de名著・道元『正法眼蔵』が始まるそうで

永平寺寂光苑27

今度また旅行に行くので、本屋さんに行き、ガイドブックでも手に入れようと本屋さんの中をプラプラしていたら『道元『正法眼蔵』 2016年11月 (100分 de 名著)』というNHKのテキストが目に入った。

道元禅師様と言えば、曹洞宗の礎を築いたお方であり、道元禅師様と言えば、イコール永平寺を思い出す。そして永平寺と言えば、私が尊敬してやまない宮崎奕保禅師様の存在を思い出さずにはいられない場所だったりする。

私のこのブログ「キセキレイスタイル」という名前は宮崎奕保禅師様について書かれた『坐禅をすれば善き人となる―永平寺宮崎奕保禅師百八歳の生涯』の中で描写されていたキセキレイの姿に感銘して、私もキセキレイのように、自ら与えられた使命を生きていきたいと思って名づけたものだったりする。

そして今年の1月には、念願の永平寺にお伺いして、一泊二日という形であったけれども参籠もさせていただき、宮崎奕保禅師様、そして道元禅師様の偉大さに改めて触れることが出来た。


今年の1月に永平寺にお伺いする前に、道元禅師様について知りたくて、道元禅師様に関するいろいろな本を読んだ。もちろん『正法眼蔵』も読んだけれども、はっきり言って、良く分からなかったというのが正直な感想だった(涙)

この本は、まるで哲学書のようなもので、読めば読むほど良く分からなくなっていく。

それはまるで禅問答の「答え」というものが、いつも同じ答えではなく、全ての人々に当てはまるというものでも無いということ。そして、その「答え」というものが、問いを投げかけた瞬間瞬間で変わっていくということを考えると、読めば読むほどわからなくなっていくというのも、当然なのだと思うのだけれども。。。

この難しいと言われている書物を、テレビ番組でどう扱うのかはちょっと見物だとは思っている。けれども、100分de名著という、ある意味メジャーな番組で『正法眼蔵』が取り上げられるということも、時代のニーズがあることなのだろうと思ったりした。

何を欲しているのかも分からずに、ただ、過ぎゆく日々を送っているだけの生活から、ちょっと視点を変えるだけで、生きているという実感が持てる生活に変化することもある。

そして、そういった視点を手に入れる為に、禅の教えを学ぶということは重要だと個人的には思っている。

このテキストを読んだ限りでは、全てが網羅されているとは思えなかったけれども(←当たり前か)とりあえず、来月から始まるこのシリーズは見てみようと思った。


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