旅行最終日、午後には東京に戻らなくてはならなかったので、残された時間は半日。
旅の前に鞍馬寺に行きたいとは思っていたけれども、鞍馬線の市原~鞍馬間は昨年7月に発生した土砂災害で不通だと言うことで、鞍馬へのアクセスが容易ではないことを鑑みて鞍馬寺にお伺いすることは諦めていた。けれども9月18日から運転が再開されたということをネットのニュースで知り、半日では鞍馬~貴船の散策は出来ないけれども、せめて鞍馬寺だけでもお参りさせていただこうと思い鞍馬を目指した。
連休中ということで、人出が多いのかと思ったけれども鞍馬線はそれほど混んでおらず、出町柳駅からも座ることが出来たくらいだった。
鞍馬駅に到着。
鞍馬寺にお伺いするのは何時以来なのだろうと思いながら移動。
前日までの天気とは打って変わって快晴に恵まれた。
昔ブログの記事にしたこともあったけれども、羽田美智子さんの『羽田美智子私のみつけた京都あるき』という本の中に、羽田さんが不調の折にヘアメイクさんに勧められ鞍馬に行ってパワーチャージしたというエピソードがある。
山門の前に立つだけで、そんな話が本当と思えるような所が鞍馬という場所。
狛虎さん達にもご挨拶させていただき
入山料を支払い、入山。
観音様にも手を合わせ
歩みを進める
残された時間は少なかったけれども、やはりケーブルカーを利用しないで九十九参道を歩いていくべきだと思い、普明殿(ケーブル山門駅)はお参りだけさせていただいた。
台風も去り、9月にしては蒸し暑く感じる中、歩みを進め、由岐神社に到着した。
手水で清め
由岐神社の鳥居を潜る。
大杉の迫力にしばし見とれてしまう。
コロナ禍や自分自身の状況・環境の変化で、神社仏閣や山へ訪れることも少なくなり、大自然に触れる機会はめっきりと減ってしまった訳だけれども、やはり人間は自然に触れていないと「何か」が不足してしまうのかも、と思えて仕方がなかったりする。
その「何か」というのは、所謂「気」と呼ばれるものであるのかも知れないと思いつつ、由岐神社の拝殿を目指す。
こちらの弁財天様も素敵です。
そして拝殿に到着した。
ふたたびこちらにお招きいただいたことに感謝してお参りさせていただく。
久方ぶりのお参りと相成った訳だけれども、お参りさせていただくと、優しくこれまでの苦労について労っていただけたように感じた。
大神神社にお伺いした後にこちらにお伺いしたことも、御祭神等々を考えると何か意味があるように思えて仕方がなかった。
物事の全ては必然のもとに巡っているのかも知れない。