また鞍馬山に行きたくなった~『私のみつけた京都あるき』を読んで

鞍馬寺11

来月京都に行く事にしたので、今回は十分に下調べを!と思い、京都関連の本をしこたま仕入れてきた。

私のこれまでの神社仏閣旅は旅先グルメなんぞには程遠く、それこそ朝ご飯を食べたら夜まで食べないような旅になってしまうことが多かったのだけれども、今度の旅はほっこり&はんなり京都女子旅を目指す!なんて思って、普段なら手に取らないような本も入手した。

その中の一冊が『羽田美智子私のみつけた京都あるき』という、いかにもほっこり&はんなりしたタイトルだったので、ワクワクしながらページをめくったのだけれども、最初の項目が「パワースポット・鞍馬山」だったので、いきなりカウンターパンチを喰らったような気分になってしまった。

鞍馬山と言えば、私は丁度2年程前の年末に初めてお伺いした場所だったりする。

鞍馬山はレ●キの発祥地ということで、避けていた部分が多かった場所だったけれども、実際にお伺いしたら、鞍馬山自体はとても良いところだったし、鞍馬寺で販売されていた小冊子には、霊能力ということについて本当のことが書かれていたことにより、一層こちらのお山が素晴らしいところだと実感したりもした。

レ●キは私の中ではかなり眉唾ものなのですよ・・・。具体的な言及は避けるけれど、やはり低いエネルギーの類だということを、実際に目の当たりにしてきたのもあるし。。。

と話がずれてしまった。

羽田美智子私のみつけた京都あるき』の中で羽田さんが書かれていた、鞍馬山の不思議な体験を読むと、鞍馬山はやはり何かの力があるということは十分理解できる。

第一作目が高視聴率をいただいて、すぐに続編を制作することになり、キャストの皆さんと京都で撮影をしていました。現場はとても楽しく、笑いの絶えない毎日。でも真剣で…よい作品を作るという目標に集中していました。

撮影も進み、あと一週間で終わる頃でしたでしょうか。モニターを見ていた照明係の親分、みま爺こと美間さんに手招きされました。

なんだろう?と思い、そばに行くと「最近何か悩み事でもあるのか?」と。ドキッとして、理由を聞くと、一作目の時と違って、肌にハリがないというか、なんかくすんでいて、どこから照明をあててもきれいに映らなくて頭を悩ませていると言います。

「輝かへんのや…」と。でも近くで見たら、肌荒れもしていないし、やっぱりわしらのせいなんかな…。体調不良、仕事の悩み、きついホテル暮らし、睡眠不足や食欲不振のせい。はたまたプライベートのことでなにかうまくいっていないのが原因かと、さんざん質問されましたが、思い当たる節がなく、それどころか、気合いを入れて毎日を過ごしてきたつもりだったので「お肌の曲がり角なんでしょうね~?」と笑ってみたものの、心底ショックを受けてしまいました。

そのことをヘアメイクの穐田ミカさんに相談すると「もし明日予定がなかったら、山に行かへんか~?」と言うのです。

そして羽田さんはヘアメイクの方と鞍馬山に行くこととなり、鞍馬寺のパワースポットと言われている場所へたどり着く。

鞍馬寺2

そして翌日、いつものように撮影が始まりましたが、また、みま爺が手招きしています。一昨日休めと言われたのに、山登りなんかしたから、くたびれてまたひどい顔でもしているんだろうか…。ドキドキしながら近づくと、「なんか、今日はえらいべっぴんさんやで。見違えてしもたわ。昨日何したん?ちゃんと休んだんか?」と言うじゃありませんか。

えっと…昨日は、その山登りに…。とおずおず言ったら「またえらいしんどいことしてたんやなあ。でもな、ほんま、今日はきれいやわ。輝いているよ。安心したわ。この調子やで」とにっこり。

何が何だかわからなかったけど、一昨日よりは格段によくなっているようです。

今でもこの時のことを思い出すと、なんとも不思議な気持ちに包まれます。あの山のパワーはいったいなんだったのだろうか…と。

羽田美智子私のみつけた京都あるき より引用

女優さんという職業は、別の人格を演じるということもあり、ある種シャーマン的な能力がないと出来ない職業だと思う。

京都での「ほっこり&はんなり」を探したくて読んだ本だったけれども、この鞍馬山のエピソードの他にも「ひとめぼれの仏様」という項目や、「法然寺にてお悩み相談」という項目などを読んだら、単なるガイドブックではないことが分かった。

勿論京都の美味しい物の情報や素敵なお土産情報なども掲載されているので、パラパラとめくるたけでも楽しい本なんだけれども、普通の観光案内に紛れて重要なことが書かれている、読む人が読めば分かる本なんだろうと思った次第でございまして。

ちなみに羽田さんを鞍馬山に誘ったヘアメイクの方が書かれた本が『そうだ!元気をもらいに、山の阿闍梨さまに会いに行こう。』という本だと言う事を知り、以前比叡山について調べていた時に読んだ本だ!と思い出して、これもシンクロなんだろうか?と思ってしまう自分が居たのでした(笑)


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