伝教大師1200年大遠忌記念「比叡山至宝展」にお伺いしました

浄土院から東塔方面へと戻る途中に山王院がある。

こちらの雰囲気も大好きなので、お参りさせていただく。

そして東塔、阿弥陀堂でもお参りさせていただき

坂を下るような格好で歩いていると、右手には比叡山延暦寺についての概要パネルが展示されている。

最澄様。

そして戒壇院でもお参りさせていただき

今回比叡山に来た目的の一つでもある、至宝展を見学するために国宝殿を目指す。

いつも比叡山に来る度に、国宝殿も見学したいなぁと思っていたのだけれども、お参りばかりしていてこちらにお伺いする時間が作れなかった、というのが正直なところだった。

入館料を支払い、靴を脱いで館内に入ると、唯一写真撮影OKなエリアには釈迦如来様がいらっしゃった。

その脇には阿弥陀二十五菩薩様。

そして不動明王様もいらっしゃり

座って写真撮影OKな椅子もあったりした。

そして順路に従って見学した訳なのだけれども、これがもうすごい仏様ばかりでしてねぇ。

明王堂の不動明王様や葛川明王院の千手観音様や不動明王様、毘沙門天様のお姿をこんなにも間近で見る事が出来るなんて、この先あるのだろうか?と思ってしまったり、三面大黒天様のお姿や弁才天様のお姿を拝見出来ただけでも、今回来て良かったと思わせるものだった。

けれども、やっぱり一番感動したのは、最澄様の直筆の書を見た時だった。

先日、六本木で行われていた醍醐寺展にお伺いした際に、空海さんの書を見て衝撃を受けたのと同じ位、やはり最澄様の書にも衝撃を感じた。

その丁寧に書かれた文字からは、最も澄んでいるというお名前の通りに、清浄さが香り立ち、最澄様の純粋な心が現れていた。

手書きの文字は人を表す、と言うのは、本当なのだろう。

この書を見ることが出来ただけでも、はるばる比叡山まで来て良かったと思わせる位、感動しまくりだった。

そして最後に叡山学院墨跡展なるものも開催されていたので、そちらも見学したのだけれども、そこには賛助出品ということで、天台宗の僧侶の皆様の書などが展示されていた。

その中には、十二年参山行満行者でいらっしゃる宮本祖豊様の書もあり、思わずその書の前に佇み、今年の初めに宮本祖豊様の存在を知った以降の己の行いを振り返ってしまった。

また、毘沙門堂門跡の第61世門主である叡南覚範様の書を見て、己の業の深さと言うものをまざまざと見せつけられたような気がしてしまった。

その書はこう書かれていた。

知足雖貧名富 有財多欲名貧

自分は一体何を求めているのだろうと、この書を見て改めて自問自答してしまい、誰も居ないことをいいことに、しばらくこの書の前で考え込んでしまった。

そして帰り際に図録を購入して、最澄さまのお言葉が書かれている『道心』という小冊子も入手した。

道心の中に衣食有り、衣食の中に道心無し。

やはり、比叡山にお伺いすると、自分の在り方と言うものを問われるような気がしてならない。

それが故、私が比叡山に魅せられる理由の一つなのだけれども。

覚悟の力

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