幸運は、つまらない仕事でもきちんとやる勇者の味方~『#GIRLBOSS』を読んで

いつもだったら週末は神社仏閣にお伺いしていた訳だけれども、ここ数週間、そういった気分になれずに、もっぱら読書で週末が終わってしまっている。

けれども、やはり読書というのもまとまった時間が無いと出来ないものだし、これもこれで学ぶことは多い。

そんな中、『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話』という本を読んだ。

裏表紙の言葉にヤラレタ!というのも大きい。

他人の人生に関心している暇があったら
自分の人生のために努力したほうがいい。
あなたが、あなた自身のアイドルになるのです!

そして、この著者の経歴にも惹かれた部分が大きい。

いまやGIRLBOSSを夢見る女の子の
カリスマ的存在になった
彼女のすべて。

イーベイでの古着販売をきっかけに、
企業価値100億円超の会社を作り上げた
ソフィア・アモルーソ。
学歴もないロック好きのとんがった女の子が
成功をつかみとるまでの軌跡が赤裸々に語られる。

#GIRLBOSS(ガールボス)とは、
自分の人生を自分で決める人のこと。
がんばって働いて、
欲しいものは自分で手に入れる。

ソフィア・アモルーソがインターネットを通じて初めて売ったのは、洋服ではなく……盗んだ本だった。ヒッチハイクと、盗みと、ごみ箱をあさりながら過ごした10代の日々。22歳でしかたなく働くことにしたものの、あいかわらずの一文なし、将来のあてもないまま、医療保険めあてにつまらないアルバイトを続けていた。

そんなとき、ネットのオークションサイト「イーベイ」で、古着の販売を始める。それから8年、ソフィアは従業員350人、年商1億ドルを超えるインターネット・ショップ「ナスティ・ギャル」の創立者にして最高経営責任者(CEO)、そしてクリエイティブ・ディレクターとなった。

彼女はいわゆる典型的なタイプのCEOではない。何につけても普通だったためしがない。だからこそ、本書を書いたのだ。他人とは違う成功への道を探したい。そんなふうに願うはみだし者たち(あるいはあみだしていない人たち)のために。たとえそれが、ひどく曲がりくねった風当たりの強い道であろうとも……。

「覚えておいていただきたいアドバイスが3つあります――大人になってしまわないこと。退屈な人間にならないこと。男の言うことは気にしないこと。さあ、それでは始めましょう」

~『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話』内容紹介より引用

この本が単なる成功した女の子の話というものではなく、働くという上でも重要なことが書かれている本だとは思ってもみなかったけれども、スピ的な視点からみても、思わず納得と思わせる記述が多かった。

例えばこんなエピソード。

この本の著者であるソフィア・アモルーソがイーベイからの撤退を余儀なくされて新たに独自のウェブサイトを立ち上げた頃に、若い女性と親しい友人になった。そして、その友人は1年後にソフィアの立ち上げたウェブサイトとそっくりなものを作った。

つまり友人と思っていた人から自分のアイデアをパクられたという訳で、、、

その後、この出来事が頭から離れなくなりました。心底あきれた、最低な奴だと思い返しながら、彼女の話ばかりしていました。あまりにその話ばかりしているので、とうとうゲーリーが言いました。

「そんなに彼女のことで頭をいっぱいにしていると、彼女を成功させてしまうぞ」

私はこのアドバイスを真剣に受け止め、私の人生に存在してほしくないことなら、考えるのに時間を使うのは止めようと決めました。招かれざる客を家から追い払うのと同じように、嫌な人間は断固として頭からたたき出すのです。

~『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話』より引用

エネルギー的に見ると、誰かに思いを寄せるということは相手に力を与えてしまうことと同様だったりする。

例え愛情であるにせよ、非難の気持ちであるにせよ。

なので、嫌な相手の事ばかり考えているというのは、即ち相手に思いを寄せているという行為と同じであり、自身の大切な運を相手に渡しているのとほぼ等しい行為だということ。

もちろん、どんなボーイフレンドにだって昔のガールフレンドはいるし、どんなビジネスにだって、商売がたきはいるものです。でも、それについてどのくらいの時間を費やすかはあなた次第。

正直なところ、あなたのボーイフレンドの元カノが(あなたが密かに願っているように)ある日突然、車にはねられたって、何だっていうのでしょう?あなたはあなたなのです。ビジネスもそう。「商売がたきが失敗したらあなたの商売がうまくいく」なんていう因果応報はないのです。それなら、そういう人たちには幸運を祈ってあげて、自分は自分の商売をどんどん進めましょう。

人生、前向きなことだけを見るようにしてみましょう。どれだけたくさん前向きなことが起こり始めるか、びっくりするはずです。でも「運が向いてきた」と考える前に、それは魔法であって、しかもあなた自身が起こしたのだということを思い出してくださいね。

~~『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話』より引用


そして、他力本願的な人たちが大好きな引き寄せの法則についても、一言を呈していて、読んでいて気持ちが良かった。

私の本で言うところの(そしてこれが私の本です!)魔術的思考とは、あなたが公私ともに臨む生活を思い描き、それに向けて踏み出すために使える秘法のことです。

『ザ・シークレット』のような話をしているのではありません。あの本には基本的に、壁に車の写真を貼りつけて、あとはソファに座って、誰かがその車を自宅の前に置いていってくれるのを待て、と書いてあるだけです。

一方私が言うのは、自分で腰を上げて本気で仕事に取りかかったときに、初めて効き目のあるイメージトレーニングのこと。「いったい、どんなすばらしい人生が待っているのかしら?」あなたがよい決断をしたり、ステキなことをしたり、自分を大切にするたびに、あるいはあなたが仕事場に来て、一生懸命に働き、自分ができることにベストを尽くすたびに、あなたは夢のようにすばらしい人生であれと願いながら種を撒いているのです。

小さなことを大切にしてください。たとえ大嫌いなことでも、それはあなた自身の将来を約束してくれるものと考えるのです。

幸運は、つまらない仕事でもきちんとやる勇者の味方だと、あなたもすぐに分かるでしょう。

~~『#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話』より引用

感想

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この本は若い頃にアナーキスト的な生活をしていた人が書いたとは思えない程、後半になるにつれ、至極真っ当な社会人としてのあり方について書かれている本でした。

面接を受ける際のこころ構えや準備など、経営者サイドの視点からも描かれていてるので、就職活動前に読んでみても有益な本だと思えました。

この著者のような人が日本にもどんどん増えてくると良いなと思いつつ。

#GIRLBOSS(ガールボス) 万引きやゴミあさりをしていたギャルがたった8年で100億円企業を作り上げた話

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