永平寺ライナーに乗って福井駅まで戻る。
このまま金沢に移動して、一般女子的金沢観光なんてしようかしらん?と思ったけれども、何となく気になっていたところがあった。
それは平泉寺白山神社。
このポスターを見て、やっぱり福井まで来たのならば、平泉寺白山神社にお伺いしなくてはならないのではないか?と思って、えちぜん鉄道に乗って、平泉寺白山神社まで行くことにした。
駅の窓口で切符を購入する際に「どちらまで行かれますか?」と尋ねられたので、勝山まで、と答えると、恐竜博物館ですか~?と聞かれたので、平泉寺白山神社に行きたい旨伝えると、雪に埋もれているので参拝出来ない可能性があると伝えられた。。。
けれども、ここまで来て、実際にお伺いしていないのに諦めるというのは、女がすたるといういうもんよ!と思い、行けるところまで行ってみます、と伝えたら、この日は土曜日ということもあって「一日フリーきっぷ」というものお得な切符を勧められたので、このフリー切符を購入した。
二両編成の小さな電車。
出発する時には、この二両編成の電車が満員状態になった。
この電車に揺られて、終点の勝山まで乗車。途中、とても美しい白山を車窓から見ることが出来て、思わず息を飲んだ。
神様がいらっしゃるお山だと。
勝山駅に到着。
恐竜の街ということで、駅を出ると恐竜がお出迎え(笑)
ほとんどの乗客は恐竜博物館に行くバスに乗り込んだ。そして、その中で私だけ、平泉寺白山神社に向かうコミュニティバスに乗車した。
そして、バスの運転手さんから平泉寺白山神社だよーと告げられたバス停で降りる。
独りぼっちで平泉寺白山神社を目指す。
平泉寺白山神社
参拝客が歩いた跡で、かろうじて歩けるといったカンジだった。けれども、ちょっと道を踏み外すとふくらはぎの上の部分まで雪に埋もれてしまう。
けれども、福井駅で参拝出来ないかも、と言われたのが功を奏したのか、自分の中で「これくらいならば参拝出来る!」と一種闘志のようなものがみなぎっていたのは事実(笑)
一の鳥居が見えてきた。この一の鳥居までの道は精進坂といい、この坂より上は魚類の持ち込みが禁止だったので、こういう名前になったということだけれども、真っ白で分かりません、というのが正直なところだった(爆)
一の鳥居
けれども、この状況のせいか、参拝客などは居なく、貸し切り状態だった。
滑らないように、転ばないように一歩一歩丁寧に歩みを進める。
芭蕉の句碑
うらやまし浮世の北の山桜
と書かれているらしいのだけれども、雪に埋もれて近くまで寄れません~ということで、再び歩く。
社務所
社務所には参拝後にお伺いしようと、再び歩く。
手水舎
手水で清めようと思って、手水まで行ったけれども、お水が出ていなかった。まぁ、これだけの白銀の世界ならば、もう参道を歩いているだけで十分清められているということで(爆)
とにかく、歩く。
歩くしかなかった。
以前武蔵御嶽神社の大岳神社にお伺いしたときにも、私は神社に参拝したいだけなのに、何故こんなに格闘して歩いているのだろうと思ったけれども、今回の平泉寺白山神社も同様の苦行を強いられているようだった。
自分が今回こちらに呼ばれたというのも、それだけ、白銀の世界を歩いて、浄化する必要があるのだと思えたりもした。
娑婆の世界に居るってことは、汚れにまみれながら生きているということですからね、、、
八幡神社
八幡神社もあったけれども、近くまでお伺いすることが出来なかったので、遠くからお参りさせていただく。
そして、雪道をひたすら歩く。
二の鳥居
ようやく拝殿らしきものが見えてきた。
拝殿に近づくと、雲の隙間からお日様がさしてきた。
拝殿
ここまで来るのに、30分以上かかってしまった。
その分、やっとたどり着けたという思いが大きくなり、感激もひとしおだった。
こちらにお招きいただいたことに感謝して、お参りさせていただく。
修験道の雰囲気がする、とても私好みの神社だった。
そして、今来た道を戻って、雪をかき分けえっちらおっちら歩く。
けれども、ふと、誰かに呼ばれるような感覚で、拝殿方面を振り返る。
すると、拝殿の奥の方から、こっちに来なさいという声が聞こえたような気がしたので、この雪の中をかき分けて再び登らなくてはならないの?という気持ちになったけれども、その声に呼ばれるがままに、歩いていった。