おはらい町から猿田彦神社へ~神宮道場・祭主職舎(慶光院)も見逃さずに

今回、全日本大学駅伝の影響でバスツアーの集合場所が内宮前ではなく、猿田彦神社の駐車場に急きょ変更となった。

なので、神宮会館からおかげ横丁を抜けて、おはらい町を歩く。

おはらい町には神宮道場があったりする。

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ12

神宮道場とは

神宮司庁の旧庁舎で、昭和48年(1973)までは神宮の全ての事務が、ここで取り扱われていた。同51年に神宮道場と改称され、神職や神職を志す学生の研修施設として活用されている。

神宮会館 HPより引用

ということで、昔朝早い時間におはらい町を歩いていた時に、神職や神職見習いの方が整列している姿を見かけたことがあったのを思い出したりした。

そしてその近くには祭主職舎(慶光院)がある。

祭主職舎

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ13

以前伊勢志摩でサミットが行われるらしいですが、、、という記事にもしたけれども

この点に関しては、伊勢神宮のある三重県の場合は、確かに明治期の廃仏毀釈によって極めて多くの寺院が廃されたのは事実です。伊勢神宮の「神宮寺」に関してもそうです。ですが、あまり知られていないのですが、伊勢神宮には奇跡的に一つのお寺さんの遺構が残っています。それは、「慶光院」という内宮の参道にある尼寺で、現在は廃寺となっていますが、立派な建物が残っています。

どうしてこの「慶光院」が残っているのかというと、それは室町時代に式年遷宮が100年以上中断して神宮が荒廃した時期に、このお寺さんの尼僧が奔走して資金を集めて神宮の式年遷宮を復活させたという「恩義」があるからという考え方があります。それはともかく、いずれにしても、国家神道の時代を通じてこの「慶光院」の建物が残ったというのは歴史的な事実だと思います。この「慶光院遺構」は、年に一度公開されているようですが、可能であればサミットの取材陣には特別公開して、日本文化の重層性、多様性の象徴として理解してもらえればと思うのです。

伊勢神宮は確かに内宮を中心とした「天照大神」信仰の場でありますが、同時に外宮があり、多くの別宮があり、また慶光院の遺構があり、その全体が示しているのは日本文化の経てきた時代の重みに加えて、時代時代によって変化してきた多様性と重層性の構造なのだと思います。

~JMM [Japan Mail Media]   No.849 Saturday Edition より引用

という場所だったりする。

私は残念ながら年に一度公開されるという時にはお伺い出来ていないので、中は拝見したことは無い場所だけれども、こういった建物が、観光客溢れるおはらい町に普通にあるというのは、すごいことだなぁと思ってしまったりした。

そして、猿田彦神社へ行こうと思ったけれども、ちょっとコンビニで食べ物なんぞを仕入れていこうと地下道を歩く。

地下道では、江戸時代のおかげ参りの大屏風が見られる。

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ14

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ15

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ16

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ17

おかげ年というのは、伊勢神宮の参拝者数が例年以上に増える年のことで、過去、約60年周期でやって来たとされているそう。

まぁ、伊勢神宮の参拝者が増える年の前後にはいろいろなことが起こるとも、都市伝説のように書かれている小説もあったりしますけどね、、、

そして猿田彦神社へ移動。

猿田彦神社

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ18

猿田彦神社にはお伺いするつもりは、正直無かったのだけれども、これまたここにお伺いするのも必然だったのだろうと、今では思ったりする。

猿田彦神社は、伊勢神宮の内宮近くに鎮座する。この位置関係は偶然ではない。

伊勢神宮の鎮座の敬意が詳しく描かれている平安前期成立の『皇太神宮儀式帳』によれば、垂仁天皇の御代、倭姫命が天照大御神の御鎮座地を求めて伊勢にやってきたとき、猿田彦神の子孫である大田命が五十鈴川の川上に迎え、伊勢神宮の創建に力を尽くしたという。猿田毘古神の子孫もまた、天つ神の子孫の道案内をしたというわけだ。

当社の祭神はその名が示すように猿田彦大神であるが、相殿にはその伊勢神宮創建に関わった大田命を祀る。そして境内社として、神話の中で猿田毘古神と深い関わりをもつ天宇受売命を祀る佐瑠女神社がある。

~すぐわかる日本の神社―『古事記』『日本書紀』で読み解くより引用

手水で清めて

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ19

こちらにお呼びいただいたことに感謝してお参りさせていただいた。

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ20

そして佐瑠女神社にも参拝させていただき

佐瑠女神社

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ21

お守り等授与所で御朱印を頂戴した後に、おみくじを引いたら、大吉だった。

ただ、最近引くおみくじは、吉凶に関わらず、一貫したメッセージだったりする。

それは、心正しく生きなさい、ということ。

それこそ「お天道様に見られても恥ずかしくない生き方」をしなさいと言う事なのだと、こちらでもお教えいただいた。感謝。

猿田彦神社から集合場所に行こうとした時に、ちょうど、全日本大学駅伝のトップ集団が猿田彦神社付近を駆け抜けて行った(ランナーにカメラを向けたけれども、余りの速さにシャッターが追い付かなかったー笑)

2015年11月伊勢神宮朔日参りつなぐ22

その常人をも逸するスピードで駆け抜けていく姿を見て、私も頑張らなくては!って思えた。

今回、半日ちょっとの滞在時間の伊勢だったけれども、本当にいろいろお教えいただくことが多くて、とても素晴らしい時間が過ごせた旅だった。

すぐわかる日本の神社―『古事記』『日本書紀』で読み解く
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