大師教会を後にして、女人堂へ歩いていった。
昔はここまでしか、女の人は来れなかったという場所。
平成の今、こうして私は自由に高野山内を闊歩できるという事に
感謝しつつ祈りを捧げた。
受付で諸堂共通内拝券を差し出すと
「あれ、まだ奥の院行ってないの?
参拝記念品貰えるから是非とも行ってね~」と優しく声をかけられた。
こういう言葉が貰える事が嬉しかったりした。
街中まで戻る。
お昼を食べようかなーと思ったけれど、ここ!と言う場所を思いつかず
てくてく歩いていたら、2週間常温保存可能という胡麻豆腐を
「森下商店」さんで見つけた。実家へのお土産として購入。
みろく石饅頭もお土産で購入したいと思っていたので
「かさ國」さんへ立ち寄ると、お店でも生菓子を食す事が出来たので
お菓子類とお茶を頂き、しばし休憩。
その後てくてく歩いて、いよいよ奥の院へ。
入り口からして今までとは違う雰囲気。
今まで訪れた事の無いような聖地だと思えた。
姿見の井戸で自身の姿を写してあと3年は生きることを確認したり(笑)
水向地蔵様へお水を手向けたりして
いよいよ奥の院の御廟へ。
弘法大師様がいらっしゃる場所は明らかに違う雰囲気。
一回お参りしたけれども、もう一回お会いしたいと思って戻ってしまった位。
私語厳禁という張り紙もされている事もあるのか
子供以外ははしゃぐ大人も居なく、非常に厳かな雰囲気が漂っていた。
こういう厳粛な雰囲気の中、祈りを捧げる人々に囲まれている事を
嬉しく思ったりした。
バス停まで戻り、バスに乗って街中へ。
お土産買おうかなぁ、と思ってお店を見て回るも
「これ!」というお土産が見つからなかった。
昨日非常にお腹が空いた事を思い出して、
スーパーに入っておせんべい購入(爆)
普通のスーパーなのに、普通にソイミートが売っていて
さすが高野山!と思ってしまったりした。
16:30頃に宿坊に戻ったら、部屋をよい部屋に変えてくれた。
(3日間滞在するのだから、という住職のご好意と聞いた。感謝)
部屋には孔雀の刺繍画があって、びっくりした。
これも何かの縁なんだろうか?って思った。
そのあと18:00に夕食を頂いた。
全て美味しく頂いた。昨日みたいに「もっと食べたい~」という
欲望も感じず、おせんべいのお世話にはならなかった(笑)
つかお昼食べてなかったけれど、全然平気だった。
不思議。
19:30に阿字観を本堂で体験させて頂いた。
座り方や呼吸法などをお教え頂いた後に実践。
たまにすぐ悟ったと勘違いする人もいるけれど、
一回や二回で悟れませんよと釘をさされたけれど(笑)
私は悟りとか雑念以前の問題で
寝ているような、寝ていないような感覚だった。
19:30スタートで部屋に戻ると20:40位だった。
その後お風呂を頂、髪の毛を乾かしたりしたら22:00を過ぎていた。
今日は一日いろんなところに行って
いろいろな体験をさせて頂いた。
こういう風に旅するもの、良いのかもって、不思議に思えた。
パワースポットと言う言葉に含まれている
人々のギラギラした欲望にまみれた場所ではないところ。
自分の中にストンと落ちてくるような感覚。
とても落ち着ける場所だと思った。高野山。