【その4】乱れについて May 2, 2013

大門を後にして、歩いて壇上伽藍方面へ。
蓮池近くにある善女龍王社へお参りした。
善女龍王社

いよいよ根本大塔へ。
根本大塔

この日は入場無料だったので、諸堂共通内拝券必要なかったかもと思いつつ(爆)
中に入らせて頂いた。
大日如来様を始めいろいろな仏様のお姿を拝見して、
その空間に身を置けているという事に、何故か心が和んだ。

そして高野山に来た目的の一つである孔雀堂へ。
孔雀堂

孔雀明王様は一切諸毒を除去する能力をもつ功徳があると知り
是非ともお参りさせて頂きたかった場所。
祈りを捧げていたら、何だかよい香りが漂っていた。
ふと中を覗くと、お坊様が一生懸命に祈っていてびっくりした。
存在を感じさせないけれども、その一心不乱に祈っている姿に心打たれる。

その後、諸堂共通内拝券にあった「授戒」と言うものを受けるために大師教会へ。
11:00~の回に申し込めたけれど、私の他には男の人一人だけだった。

高野山に来て外国人観光客の多さにびっくりしたのと、
20~30代の男の人一人で回っている姿をよく見て、
伊勢では見ない光景だなぁと感じた。
伊勢では一人で回っている女子はよく見るけれど、一人旅男子の姿は
あまり見かけなかったので、逆に新鮮だった。
男の人もいろいろ一人で考えたいこと、あるんだな、って思って。

授戒前にお手洗を拝借すると、またもやこんな張り紙が。
harigami

まさしくその通り!って思ってしまった。
伊勢が好きで、神宮会館を定宿としていたけれど
神宮会館で唯一好きになれなかったのが、お客さんのマナーだった。
最初に宿泊した時には、宿泊している人たちのマナーに感激したりしたのだけれど
(エレベーターでどこの階利用するのか聞いてくれたり
バラ園の利用の仕方教えてくれたり、挨拶してくれたり)
ただ、式年遷宮が近づいてきて、神宮を本当に好きか?という人たちも
神宮会館を利用するようになるにつれ、
他の人の事を考えずに好き勝手な行動をする
人が、特に多くなってきたって感じていた。
エレベーターで開くボタンを押して待っていても
当然のように乗り込んできて、ボタンを押して降りるのを待っていても
何も言わずに降りてしまったり。
その他にも神宮会館ではトイレ・バス共用の部屋を利用させて頂く事が
多かったのだけれど、トイレに行く度に、スリッパが散乱していた。
気がつくたびに整えていたのだけれど、また利用した時には
散乱しているを見て、萎えていた。
(って萎える時点でまだまだ修行が足りないのかも知れないのよね、私)
些細な事だけれど、大事な事。
もちろん大師教会のお手洗のスリッパは整えられていた。

授戒に話を戻すと、真っ暗な中、阿闍梨様より菩薩十善戒を授かり
御守を頂き、お話を拝聴した。
阿闍梨様の話は、本で読んだら「ふーん」と思う程度の話だったのかも
知れないけれど、何故か涙がどーっと出てきて
私は高野山に来てから泣きっぱなしだなぁと思った。

ありがたい話を聞いても正座していた足はしびれ
足を引きずりながら、大師教会を後にした。
大師教会

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