大門を後にして、歩いて壇上伽藍方面へ。
蓮池近くにある善女龍王社へお参りした。
この日は入場無料だったので、諸堂共通内拝券必要なかったかもと思いつつ(爆)
中に入らせて頂いた。
大日如来様を始めいろいろな仏様のお姿を拝見して、
その空間に身を置けているという事に、何故か心が和んだ。
孔雀明王様は一切諸毒を除去する能力をもつ功徳があると知り
是非ともお参りさせて頂きたかった場所。
祈りを捧げていたら、何だかよい香りが漂っていた。
ふと中を覗くと、お坊様が一生懸命に祈っていてびっくりした。
存在を感じさせないけれども、その一心不乱に祈っている姿に心打たれる。
その後、諸堂共通内拝券にあった「授戒」と言うものを受けるために大師教会へ。
11:00~の回に申し込めたけれど、私の他には男の人一人だけだった。
高野山に来て外国人観光客の多さにびっくりしたのと、
20~30代の男の人一人で回っている姿をよく見て、
伊勢では見ない光景だなぁと感じた。
伊勢では一人で回っている女子はよく見るけれど、一人旅男子の姿は
あまり見かけなかったので、逆に新鮮だった。
男の人もいろいろ一人で考えたいこと、あるんだな、って思って。
まさしくその通り!って思ってしまった。
伊勢が好きで、神宮会館を定宿としていたけれど
神宮会館で唯一好きになれなかったのが、お客さんのマナーだった。
最初に宿泊した時には、宿泊している人たちのマナーに感激したりしたのだけれど
(エレベーターでどこの階利用するのか聞いてくれたり
バラ園の利用の仕方教えてくれたり、挨拶してくれたり)
ただ、式年遷宮が近づいてきて、神宮を本当に好きか?という人たちも
神宮会館を利用するようになるにつれ、
他の人の事を考えずに好き勝手な行動をする
人が、特に多くなってきたって感じていた。
エレベーターで開くボタンを押して待っていても
当然のように乗り込んできて、ボタンを押して降りるのを待っていても
何も言わずに降りてしまったり。
その他にも神宮会館ではトイレ・バス共用の部屋を利用させて頂く事が
多かったのだけれど、トイレに行く度に、スリッパが散乱していた。
気がつくたびに整えていたのだけれど、また利用した時には
散乱しているを見て、萎えていた。
(って萎える時点でまだまだ修行が足りないのかも知れないのよね、私)
些細な事だけれど、大事な事。
もちろん大師教会のお手洗のスリッパは整えられていた。
授戒に話を戻すと、真っ暗な中、阿闍梨様より菩薩十善戒を授かり
御守を頂き、お話を拝聴した。
阿闍梨様の話は、本で読んだら「ふーん」と思う程度の話だったのかも
知れないけれど、何故か涙がどーっと出てきて
私は高野山に来てから泣きっぱなしだなぁと思った。