その後、時間潰しと思って霊宝館というところへ行った。
けれど、これが次が決まっていなければ、絶対長居すると思えるような
良いところで、ここでも仏像を見ていたら
涙がちょちょぎれていた。
売店で大日如来様・孔雀明王様などのポストカードその他諸々をゲットして
次の「いのちを観じる」のイベントに。
これは臨床動作法と阿字観の両方を受ける場合には¥5,000と言う
なかなか良いお値段がしたのだけれど
それ以上の価値のあるプログラムだった。
参加費としての費用はチャリティとして、寄付されると言うことだったし
普段入れない奥殿に入れたもの何だか嬉しかったりしたのだ。
まず最初に「臨床動作法」というプログラム。
人は生まれてきたときには柔軟で、赤ちゃんは自分の足の指を舐められる位だと
言うのに、生きていくに従って身体に癖を作っていき生き難くしていると。
どの原因を作ったのは誰?
それは己自身であるという事。
指導して下さった先生は、臨床医師であり、僧侶であるという高野山大学の方。
例えばうつなどは、臨床動作法を取り入れた方が
早く治るということも証明されている、という事を説明いただく。
結局身体と心は繋がっていて
心を治す事に重点を置くよりも、身体を治す事に重点を置く事の方が
治癒も早いという事が分かった、と。
正しい所作が正しい心を生む。
よく座禅などで、正しい座り方をしていなくて
「痛いなぁ」と思っていたら、所詮悟りなどは開けない、とも教えて頂いた。
参加者の皆さんが二人一組になって、教えられた通りに行っていたら
確かに背筋がピン、となって、自然に笑顔になっていった。
見本として、参加者の方一名と先生が実演を見せてくれたのだけれど
先生が「この人猫背だ。治してあげたい」とおっしゃって
参加者の方に施術している姿を見て
この人、こういう人こそが本物のヒーラーと言う人なんではないだろうか?と
思ってしまった。人を笑顔にしたい、人が苦しんでいる姿を見ていられない
という思いがひしひしと伝わってきた。
今まで自分が苦しんでいたとき、藁にもすがる思いで
占い師やヒーラーと呼ばれる人たちを訪ねた。
ただ、その訪ねた後に残った気持ちと言えば
騙された、何の解決にもならなかった、という思いばかりだった。
金の亡者ばかり。
値段に見合ったこともされずに、
自己満足のヒーリングやらお説教やらを受けて
ますます悩みの淵に嵌っていった事もあった。
ヒーラーの裏側を見た事もあり(今は書けない)
世の中に溢れているいわゆる「スピリチュアル」というものは大嫌いだ。
引き寄せの法則とか、癒しとか、天使とかそういうヤツ。
先生は奢っておらずに
人を見下すような態度や上から物を言う言い方など一切感じられずに
ニコニコしていて、何だか私もつられてあはは、と笑っていた。