【その11】優しさ May 4, 2013

いよいよ最終日。

朝5:00に起きて身支度をして、6:30のお勤めへと向うと
本堂にはかなりの人が居た。

小さな子供連れの家族が数組。お勤めが始まってからも子供は落ち着かず
途中退席したと思ったら、戻ってきたり
老夫婦はこそこそおしゃべりを始めたりして、昨日・一昨日のお勤めとは
違って俗っぽい雰囲気がした。
今日、俗に戻るからその前の肩慣らしか、と思いつつ祈りを捧げた。

朝食を頂き、8:00過ぎに奥の院へと向う。
奥の院の入り口で写真を撮っていたら、一人で来ていた白装束姿のおじいさんに
シャッターを押して欲しいと頼まれたので
2枚程とってあげると、とても嬉しそうだった。
奥の院入り口

汗かき地蔵様にもお祈りを捧げ
汗かき地蔵様

朝の時間の奥の院はとても清々しく感じられた。
奥の院
弘法大師様のところにお伺いし、祈りを捧げて
しばらく目をつぶっていると、力強いものが感じられて
とにかくやらなくてはならない、という気分になった。

奥の院から金堂方面へ行くバスの時刻表を見たら
かなり待たなくてはならない事が分かったので、歩いて行く事に。
途中、お香等を売っているお店に入り、塗香を購入。
「車で来てはるの?電車で来てはるの?」と聞かれたので
「電車です」と答えると、購入した品物をビニール袋ではなく
紙袋に入れてくれた。
「中身が見えると、ね」と言われて、こういう気遣いにじーんと来てしまった。

何だか高野山に来てからというもの
人の温かさに触れてばっかりだった。
さりげない微笑みや、人とのふれあい。
一人の人間として、尊重されているという実感。

そういえば
根本大塔で仏像に見入っている時、
お坊さんが私の前を通りすぎようとした際に、
一礼して頂いて通り過ぎた事とか
御守などを購入した際に言われた言葉等々、
高野山に居る間というもの
自分という者が大切に扱われているように感じた。
伊勢神宮や神宮関連の神社では感じたことのない体験だった。

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