良い所なのでチャンスがあれば行ってみて!~女子を救う弁財天女様【不空院】

この日の奈良は暑かった。

なので、このままホテルに戻ろうと歩いていたら、清楚な佇まいのお寺が目に入った。

不空院

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何だか良く分からないけれども、フラフラと入ってしまった。

境内に入ると、修行大師さまの姿をみかける。

ここは真言宗のお寺なのかしらん?と思いつつ、拝観料を支払い、本堂の中へ(←実際は真言律宗でした)

全くノーマークのお寺だったのだけれども、ここがとても良いところだった。

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本堂に入ると、ガイドの方が居て、仏様にまずお参りして下さいね、と促され、お参りさせていただいた後に、こちらのお寺や仏様について、一対一でとてもご丁寧に説明いただいた。

私、全くノーマークだったので、全然知らなかったのですが、通常の時期だと拝観するためには、事前に予約しなければならないというところだったのだけれども、春と秋に特別開帳が行われていたということで、フラフラと立ち寄った私でも拝観できたという訳でして。。。

不思議な思いに包まれながら、ガイドの方の説明に耳を傾ける。

御本尊は不空羂索観音さま。

そう、東大寺の三月堂の御本尊さまと同じ方でいらっしゃる訳ですよ。

こちら不空院の不空羂索観音さまは、奈良の三大不空羂索観音の一つと言われているそうで、今回は東大寺ではなく、こちらの不空羂索観音さまにお招きいただいたんだなぁ、とぼんやり思いながら、ガイドの方の説明を聞いていた。

そして、特別開帳でお姿を拝見できたのが、秘仏の弁財天女様。

ガイドの方に促されて、オペラグラスで弁財天女様を拝見すると、その頭上には、宇賀神(蛇身に白髪の神)の姿が。。。

こちらの弁財天女様は、特に女性の救済と庇護に大きな力をくださる弁財天さまということで、その一例として、嵯峨祗王寺の高岡智照尼様がこちらの不空院さんに駆け込み、出家された、というエピソードをお伺いした。

当院は縁切り寺、駆込寺の役割も果たしてきました。かつて名妓「照葉」と呼ばれた嵯峨祗王寺の高岡智照尼が、昭和の初めに難を逃れて当院へ駆け込み、先々代住職弘厳和尚によってかくまわれて後、出家されたのもその一例です。

~不空院 HPより引用

そして高岡智照尼様のお話がモデルとなった小説が、瀬戸内寂聴さんの『女徳 (新潮文庫 (せ-2-2))』という本だということをお伺いした。

私は不勉強なので、高岡智照尼様というお方の存在は全くもって知らなかったのだけれども、

高岡 智照(たかおか ちしょう、1896年4月22日 – 1994年10月22日)は、新橋の人気芸妓から、のちに京都で尼僧になった女性。その美貌と、情夫への義理立てに小指をつめたことで有名になった。絵葉書のモデルとしても人気を集め、海外でも”Nine Finger Geisha(9本指の芸者)”として知られる。瀬戸内寂聴の小説『女徳』のモデルでもある。芸名は千代葉、照葉。本名は高岡たつ子

Wikiより引用

というお方で、何故か、とてもシンパシーを感じたのだった。。。

前世、というものがあるのだとしたら、私は遊女だったのかも知れない、と思うことがしばしばある。

吉野の洞川や伊勢の古市、金沢の茶屋街などを訪れた際に、何故かとても懐かしいような気分になってしまい、そして、その土地に残されている女たちの念のようなものを感じ取り、その人達の分まで、今の人生を精一杯生き抜かなくてはならないような気分になってしまうのだった。

そんなことがフラッシュバックされながら、こちらの弁財天女様のお姿を拝見していた。

そしてこちらの不空院さんは、空海さんゆかりのお寺だということで、空海さんが南円堂の雛形として八角円堂を建立したという話を聞いた際には、とてもびっくりしてしまったのだった。。。

フラフラと何も考えずに立ち寄ったお寺が、空海さんゆかりのお寺だったということで。。。

そして御朱印を頂いて、お寺の方ともお話させていだたいた。

世の中の全てのことは縁であるということを改めて実感する。

そして、こちらのお寺では「えんきりさん」と「えんむすびさん」が一緒にお祀りされているということをお伺いする。

「縁」

全ては縁であるということ。

悪い縁を断ち切った後に、新たに良い縁を結ばなくてはならないということで、こちらには一緒にお祀りされているというお話を聞いたり、煩悩についてのお話をお伺いすることが出来た。

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こちらのお寺にお招きいただいたことも、「縁」なのだと思えた。

そして、高野山にお伺いする前に、空海さんゆかりの寺院に呼ばれたのも、縁であるということ。

そして、何もよりも不思議なのは、弁財天様。

こちらでお参りさせていただいた後に、翌日お伺いした場所のことを考えると、偶然という言葉では片付けられないものを、今となっては感じるのだった。

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不空院を後にして、奈良の街を歩く。

普通の場所で鹿さんたちが生活している姿を見たり

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志賀直哉旧邸を外から眺めたり

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浮見堂に立ち寄ってみたりして、不空院での出来事を咀嚼しながら歩いていた。

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やっぱり奈良は何かが降りてくる場所なのかも知れない、と思った。

それは、いろいろな神様や仏様からの、目に見えない、メッセージ。

女徳 (新潮文庫 (せ-2-2))

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